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昨年、残り8秒で劇的逆転勝利をおさめるなど数々のドラマを生み出し2部リーグ優勝!
創部以来初めて1部昇格をかけた試合に挑み、たくさんの人に勇気と感動を与えてくれました。強豪校のように十分な設備や専門コーチがいないなかで、生まれた強さの秘訣とは?
かつてない挑戦に挑んだアメリカンフットボール部を取材してきました!

取材協力 以下(ローマ字)
主将:福永卓真 (F)
元主将:中下駿 (N)
元選手:円子弘喜 (M)
元マネージャー:大塚麻理子 (O)
コーチ:アラストアミルレザ (A)

記者:雨堤彩 (Aya) ※役職等は取材当時


―チームモットー・勝負飯・勝負ソングを教えてください。

チームモットー(昨年) 「Change ~all for div.Ⅰ~」
allには選手・マネージャー・コーチを含むという意味が込められ、チーム全員で一部昇格を目指しました。

勝負飯学校の近くにある“豚麺“にみんなでよく行きます。試合前はげんかつぎでカツ丼やチキンカツを食べる選手も。

勝負ソング「One Two Three SHRIKES!」という掛け声とともに人指し指を空に突き上げ、試合前にチーム全員で気合を入れます!


―部活を始めたきっかけは?

A:チームの雰囲気が良くて、ここでなら一生付き合える仲間に出会えると思ったから。

M:同じく先輩達の雰囲気がとてもよかった。

O:部活のマネージャーをやりたくて、せっかくなら自分には出来ないスポーツを選ぼうと思って。皆が楽しそうにやっていた姿も印象的だった。

N:チーム全体で勝利を目指す!という一体感があり、そこに惹きつけられた。

F:先輩後輩の仲がとても良く、縦の繋がりをとても強く感じた。また、小学校からの知り合いが部活に3人もいて、縁もあったのかな。

Aya:なるほど、みんな仲良く多勢で目標に突き進むって魅力的!


―かつてない挑戦に挑んだわけですが、困難をどうやって乗り越えましたか?

N:2部優勝を目指すために、今ある環境を生かし一人一人後輩の自主性を引き出してチーム全体で戦うことが必要だと考えました。
専門のコーチがいないからこそ、選手は「考える力」が付く!しかし府大には大学院生の学生コーチがたくさんいて、これまでも上下関係に分け隔てなく話し合える場を設けてくれました。その垣根をさらに低くしよりコーチと連携するシステムを構築しこれからも受け継がれるチームの基盤を作りたいと思いました。
ポジションごとに「どんな自分になりたいか」・「現在の自分」・「その差は何か」「どうやってその差を埋めるか」という内容をコーチへ定期的に報告し、コーチ自身もコーチングしやすいように工夫しました。結果、練習に来てくれるコーチがさらに増えるなどグラウンドに来やすい雰囲気を作ることができ、より練習に磨きをかけることができました。

M:春は負けが続いていて雰囲気が悪かった。厳しい練習中もアメフトを楽しめるように、自分がまず楽しもうと心がけました。コーチも懸命にチームを考えてくれていたから、その気持ちに応えたいということが皆のモチベーションにもつながったと思う。

A:選手とコーチの間に生じる意識のずれを取り払おうと、選手側が積極的に工夫しコーチに歩み寄ってくれた。ミーティングも例年以上に行い時間も費やしたけれど、コーチに頼ろうと思ってくれるおかげで適度なプレッシャーがあり、自分たちも目標を持って一緒に戦えた。

O:マネージャーも準備だけでなく声出しを率先して行い、雰囲気作りを頑張った。また、変更点も多いだけに選手とぶつかることもしばしば(笑)でも、そこで投げ出したら終わり。お互い納得するまで何度も話し合ったこともいい思い出かな。また、オリジナルグッズの作製や、さらに寄付金を頂けるようなシステムを構築し、1部に昇格しても通用できるチームになれるように工夫しました。

F:コーチが選ぶMVP選手に加え、新たに4回生がマネージャーと後輩からMIP選手(Most Impressive Player)を選ぶ制度を作ってくれた。意識の成長や雰囲気づくりに貢献した選手のことで、後輩の自主性ややる気をより引き出そうとしてくれて頑張れました。中下さんはけがでプレーできなかったですが、つらさをこらえて一生懸命チームを考えてくれる姿を見て自分たちも応えようと思い必死になれた。

N:自分はプレーしていないのにという雰囲気がなかったから、逆に頑張らせてもらえた。最終試合のとき、選手全員のヘルメットに僕の背番号である「1」のシールを貼ろうと提案してくれたのも実は後輩なんです。あの時は本当にうれしかったです。

Aya:ジーン…(ToT)感動です。本当に皆一人一人が自分にできることを考えて支え合ったからこそ優勝できたんですね。

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―数々の挑戦に挑み、アメフトを通してよかったことは?

A:人との繋がりができたこと。頑張れば成果が付いてくることも学んだ。

M:成せばなるということ。つらい時もあるけど続けていれば何とかなる。追手門学院大学戦では残り8秒でタッチダウンし劇的逆転勝利という貴重な経験もさせてもらえたし、練習内容や予定も決めるのでマネジメント力が身についた。

O:やれば出来るということ。同期のチームメイトが好きという気持ちが支えでつらい時も乗り越えられた。

N:成せばなるということ。設備も十分ではないけど、チームには必ずいいものがあるからそれを活かして当たり前のことを徹底的に出来るようにした。意識が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。頑張れば勝利が味方してくれます。

F:15キロ増えた体重?(笑)そんな冗談は置いておいて、団体種目はひとり一人の力が合わさって仕事ができる。皆の気持ちが合わさって成功したときは、この上ない達成感を味わえます。

Aya:2部リーグ優勝の裏には、人一倍の努力とたくさんの人の支えがあったのですね。


―アメフト部のここが好き!

M:上下関係なく楽しみ、やるときはやるしメリハリがある。アメフトは一人一人与えられた役割があり、全員でボールの道をあけてボールを運ぶなど、皆でそれを果たしてこそプレーを達成出来るところです。

A:家族以上に長い時間をともに過ごすので深いつながりができる。

O:マネもスタッフも含めてチームと考えてくれる。マネもお茶くみだけじゃなくチームに関わらせてもらいチームで戦えることが魅力。

N:先輩・後輩・同期・社会人とアメフトを通していろんな人に関われる。

F:一つの目標に向かってマネやスタッフ皆を含めて勝利へと向かう姿が素敵。メリハリをつけるのが上手な人が多く学ぶことも多い。


―ずばり、あなたにとってアメフトとは?

A:「生きがい」

M:「なくてはならないもの」

O:「成長の場」

N:「MY LIFE!」

F:「絆と体調管理(笑)」


―新チームの次のスローガンは?

「For SHRIKESz」

チームのため、自分のため、そしてシュライクスに関わる全ての人のために感謝を忘れずアメフトをしてくこと! スポーツをしていく上で品格のあるチームを土台とし、enjoy brash unityの三本柱で一部昇格を目指します。


―今まで応援してくれた人へメッセージを

N:シュライクスはまだまだ未熟で成長途中ですが、たくさんの人に支えられていることを実感し、その支えがこれからの僕たちの成長の力になります。僕たちが成長することで感謝の気持ちを伝えていきたいですし、後輩がその想いを引き継いでくれると思っています。どうも有難うございました。


―新入生へメッセージをお願いします

F:熱い仲間と充実した四年間を! Come and join us!!

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<取材を終えて>
アメフト部の皆さんどうもありがとうございました。終始笑いの絶えない取材で、アメフト部だけにやたらとアメリカンな横文字にこだわる主将のお二人でした。春からはムードメーカの福永さんが率いる新チームの発足です!今年はさらにどんなプレーを魅せてくれるかぜひ注目です!
そして、次はみなさんが挑戦のバトンを渡すとき!一生の宝となるたくさんの仲間が待っているはずです。

【取材:雨堤 彩(MICHITAKERs/大学院工学研究科 物質・化学系専攻 修士2年)】
【取材日:2014年2月24日】 ※所属・学年は取材当時