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2013 年11月、白鷺祭にあわせて行われた卒業生行事「第4回ホームカミングデー」に、府大OBで日産自動車の志賀俊之副会長が招かれ、記念講演会が行われました。講演後、志賀副会長と志賀さんの直系の後輩である経済学部生との特別座談会、学生時代在籍していたESSの現役学生の懇親会も行われ、そこにミチテイク取材班(松田・合田)も参加しました!


◆志賀 俊之(Toshiyuki Shiga)

日産自動車株式会社 副会長

1976年府大経済学部卒。同年日産自動車に入社。アジア大洋州営業部ジャカルタ事務所長・企画室長、アライアンス推進室長、常務執行役員、COOなどを経て、2013年副会長に就任。現在に至る。(※取材当時)

<学生との特別座談会>

学生からの質問に一つひとつ答えていかれる志賀さんは、終始強く伝えようとされていたことがありました。それは『ナレッジ』・『スキル』・『コンピテンシー』という3つの力を学生時代に鍛えなさい、ということ。「日本人はコンピテンシーの中で、特に積極性に欠けている。例えば、何か質問ありますか?と聞いても誰も手を挙げない。謙虚というものを美徳とするのが日本文化であることはわかっているけれど、ビジネスにおいて外国人と渡り合うためには、謙虚な態度ばかりではいけない」。また、最近の就活に対する学生の姿について、「最近の学生は根性とやる気だけをアピールする人が多すぎる。さっき言った『3つの力』をアピールしないといけない。ガラパゴス人材では日本国内なら重宝されても、世界に出てグローバル人材にはなれない」と力強く話されました。
『ナレッジ』・『スキル』・『コンピテンシー』この3つのうち、僕たちはどの力に長けているのだろうか。どの力なら自信を持って、あると言えるのだろうか。僕たち大学生は、志賀さんのいう「3つの力」を鍛えるために、将来のため、日本のためにもっと勉強しなければいけない、と感じました。

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<ESS(※) OB・OG懇親会>

続いて志賀さんは、学生時代在籍した、ESSのOB・OGと現役ESS学生との懇親会にも出席されました。
懇親会では、当時のESSを知る志賀さんの同期の方も参加されていて、先の座談会とはまた一つ違った、なごやかな雰囲気の中で行われました。
現役学生が実際に英語ディベートを行った際に、志賀さん含めOB・OGの方が口を揃えて、「ESS時代に培った英語力・ディベート力が今に活きている。ディベートができない日本人は、議論で外国人に負けてしまう」と話しておられました。志賀さんはこのESSでの経験から、英語で営業できたらいいなと思い、海外での仕事を希望されたそうです。また、外国人相手に仕事をする上では「違った価値観を受け入れられるかどうか」という共感能力が大事であり、相手の文化や価値観を認め、違いを明確にした上で、互いに歩み寄ることによって、ビジネスとしての一つの目標を達成できるということを教えていただきました。
(※)ESS…English Speaking Society

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【取材:松田景太(MICHITAKERs/工学部 4年)・合田紗規(MICHITAKERs/人間社会学部 4年)】
【取材日:2013年11月3日】 ※所属・学年は取材当時