2014年3月に看護学部看護学科を卒業され、現在は大阪府立成人病センターで看護師として勤務されている川北悠貴さんに受験生や在学生に向けてのメッセージをいただきました。

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―現在のお仕事内容を教えてください。
手術や化学療法など病棟で治療を受ける患者さまそれぞれに合わせた看護を行っています。初めてのこともいっぱいですが患者さまやご家族の気持ちに寄添って、より良い関わりや援助ができるよう笑顔で元気に頑張っています。

―大学での学び(経験)はどう仕事につながっていると感じますか?

実習時、手術などの治療に対して不安と対峙している患者さまやご家族への看護師の関わりや援助の実際を学び、私もそのような看護をしたいと強く感じ、今もその気持ちを持ち続けています。講義や演習だけでなく、実習で患者さまやご家族と関わらせて頂いたり援助をさせてもらったりした経験、患者さまからかけて頂いた励ましの言葉が今の仕事に向かう原動力になり、看護師としての自覚や自信にも繋がっていると思います。

 

―進路を決めた理由について教えてください。

現在勤務しているのは実習でお世話になった病院です。スタッフ間の連携がスムーズで、お互いの信頼関係の中で“チームで”患者さまの為により良い医療をめざしていると感じました。私自身このような職場で働き、患者さまやご家族に適切な医療を提供するための、チーム医療の一員として貢献していきたいと考え志望しました。

 

―進路実現にあたってどんな努力をしましたか?

看護師の国家試験では先輩や先生からのアドバイスを元に、自分なりの計画を立てて勉強しました。学校の図書館には参考書もたくさんあり活用させてもらいました。学校で勉強していると友人にも会えるので、愚痴をこぼしながらもお互いに良い刺激になりながら勉強を続けることができました。
就職活動は自分を振り返るきっかけになりました。これまでの生活や経験を振り返り自分と向き合うことで、持ち味やめざしたい事を明確にすることができました。そして講義や実習だけでなく多くの人との関わりなど、大学生活での経験が積み重なり自信に繋がりました。


―進路実現に際して大学のサポートで役立ったことを教えてください。

進路先の相談や就職試験のアドバイスなど、ゼミの先生には本当にお世話になりました。私のしたい看護や実習での経験から私の強みや自信を引き出してくださり、それが就職試験の際の自信に繋がりました。
国家試験の勉強も大変でしたが、講習で先輩のアドバイスを聞かせて頂いたり、ゼミの先生の励ましやアドバイスを頂き、乗り越えることができました。また、就職サポートとして面接や履歴書の書き方などの講義を設けてくださったことも就職活動時の自信に繋がりました。

 

―在学中、あなたが一番影響を受けたと思う体験について教えてください。

学園祭実行委員会に所属していました。ある事を行うためには入念に計画し準備すること、客観的な視点でものを見ること、各担当それぞれの専門性をいかし協力と連携を怠らないこと、終了後も振り返りを行い次回につなげることなどが大切であると学ぶことができました。このような学びを活かして、看護師としてもチームで患者さまやご家族を支えていけるようにと考えています。

 

―後輩に進路実現のアドバイスをお願いします!

大学生活の中で“本当にやりたいこと”を見つけるのは難しいかもしれません。焦らず、興味のあることや考えていることを先輩や先生に相談してみてください。きっと道標となるアドバイスをもらえたり、考えがまとまったりすると思います。また、大学生活は思っているより多くの経験ができると思います。自ら積極的に新しいことにチャレンジして多くの人と関わり、世界観を広げることで将来についても考えやすくなると思います。
就職活動は大変なこともあるかもしれませんが、これまでに経験してきたことについて自分が思った事、感じた事を振り返って、自信をもって素直に挑戦していってください。一人じゃないので仲間や友達と一緒に頑張ってください。


【インタビューを終えて】

川北さんのメッセージからは国家試験や就職活動などを「想い」の力で乗り切った、彼女の強さを感じます。また学生生活で出会った方々との「関わり」を大切に思っておられる様子も伝わってきました。
受験生そして進路を考える在学生のみなさんに向けて、心に響くメッセージをありがとうございました。看護師として更に成長されていくことを応援しています。

 

【取材:下山 陽子 (広報課)】
【取材日:2014年7月】 ※所属・学年は取材当時