12月上旬、羽曳野キャンパスで看護学類の「基礎看護技術学III」を取材しました。
この講義は2年生の技術トレーニングで、これまで学習してきた静脈血採血(以下、採血)や静脈内注射(以下、注射)などの手技をひとりで、患者及び看護師自身の安全・安楽を考えて実施することを目標としています。
注射器と針を接続する、アンプルをカットして薬液を注射器に充填する…。将来的には当然に出来ないといけない技術だけに、指導教員のアドバイスに聞き入りながら、一人で手順通り安全と安楽を考慮しながら実施できることを目標に、全員真剣なまなざしです。

IMG_4842

IMG_4848-300x199 IMG_4843-300x199

IMG_4786-300x199   IMG_4873-300x199

注射器のセッティングが出来た後は複数人でグループを作り、腕に血管のモデルキッドを巻いて採血や注射の実技を交代で練習します。患者役と看護師役に分かれ、「お名前と生年月日を教えて頂けますか?」「利き腕はどちらになりますか?」など、実際の手順に沿って声をかけ、準備を進めます。モデルキットとはいえ、実際に針を刺す。この1回1回の経験の積み重ねが将来の冷静で的確な看護につながっていきます。

IMG_4814-300x199   IMG_4809-300x199

IMG_4821-300x199

教員の体制は手厚く、学生10名ほどに1名の教員という手厚い指導体制で、すべての学生にそれぞれの目が届く形で見守り、時に的確にアドバイスを入れます。
「注射器の空気を抜くときはゆっくり吸子を回して」、「アンプルをカットする時は円を描くような感じ」などの具体的な指導から、「この時はどうする?患者さんの状態からどのようにすればよいと考えますか?」など、判断すべきポイントや気づきを自ら考えられるアドバイスなど、学生に寄り添い、見守りながらも厳しく育てようという姿勢を感じました。

 

IMG_4825-300x199   IMG_4789-300x199

学生たちはそういった学内トレーニングの経験を積み、3年生以降には学外での領域別実習へと進んでいきます。一つ一つの積み重ねが経験や自信となっていく、そんな過程を見守ることができた取材となりました。

【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2014年12月3日】