前回、台南大学での研究留学レポート
http://michitake.osakafu-u.ac.jp/2015/12/25/studyabroad_nohara/

を寄せていただいた野原章司さん(工学研究科博士前期課程 電気情報系専攻 知能情報工学分野 M1)から、レポート続報が届きましたので、引き続きお届けしてしたいと思います!

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研究室と学会(TAAI)の様子

工学研究科 電気情報系専攻 知能情報工学分野 M1 野原章司

 

ー研究室の様子ー

僕の留学先の台南大学での研究室の俗称はOASEラボ。Ontology application & software engineeringの略称です。先生のお名前は李建興(Lee Chang-Shing)教授です。

台南大学OASEラボの様子1

そもそも台南大学は理工学系の学生とその他の学生とでキャンパスが分かれていて、理工学系の学生がいる(僕がいる)方はやや小さめのつくりになっているみたいです。

普段僕は、先生の授業があるコマに聴講生として参加したり、ミーティング(ゼミ)に参加しています。研究室には僕を含め修士課程の学生が6人いて、構成としてはM2が2人、M1が4人です。ただ、台湾の入学は9月なのでM1の3人は修士になりたてといった感じです。

台南大学OASEラボの様子2

みんな非常に暖かく僕を迎え入れてくれて、僕が困ったときは誰に相談しても快く助けてくれます。研究に関しては週に2回ほど行われる全員参加ミーティングで先生と議論します。長く続くときは4時間以上にわたることも…。

また、この研究室から卒業した先輩で、他大学の博士の学生になった人がいます。彼は、以前僕と同じように大阪府立大学からこの台南大学の李先生の研究室に留学に来た学生とも親しい人物で、僕にもとても親切にしてくれます。

彼はこの研究室を卒業してからもよく後輩の面倒を見ており、研究関連はもちろん人間関係の相談にも乗ってあげたりしています。

立場に関係なく、誰にも暖かく接する人が多い研究室だと感じています。研究内容に関しては先生の専門がファジイ理論と僕が今までに触れてこなかった分野であり、とても新鮮で新しいことをたくさん吸収して帰ろうと思っています。

 

ー国際学会(TAAI)への参加ー

また11/20~22の間に開催された国際学会(TAAI 2015)にスタッフとして参加してきました。

TAAIはTechnologies and Applications of Artificial Intelligenceの略称であり、人工知能系のプレゼンテーションが数多くみられました。中には大阪府立大学からの参加者もいらっしゃって僕としては非常に大きな国際交流の場になったのではないかと思っています。

nohara0106_07
(写真:Banquetの様子)

僕がスタッフとなった理由としては李先生が主催者の一人だからということなのですが、研究室の学生全員でたくさんの仕事をこなすことで、お互い非常に仲良くなれた良い機会でもありました。

また、人工知能の学会として学会には首都大学東京からいらっしゃった先生がパルロ(PALRO)というロボットを連れてきて披露するといったイベントもありました。台湾のメディアにも取り上げられて大盛況だったように見えます。

パルロと会話する野原さん1 パルロと会話する野原さん2
(写真:パルロと会話する僕)

そのほかにも人間と人工知能のボードゲーム対決などがあり、プレゼンテーションだけが発表の場ではないのだなと思いました。

人間 vs 機械(囲碁)
(写真:人間 vs 機械(囲碁))

今回の学会では府大の方から工学研究科の能島先生がいらっしゃっておりTutorial speechをしているところを拝見させていただきました。そのほかにも多くの国々からいらっしゃった先生方のいろいろな発表を聞く機会としてとても有意義な一時でした。

Keynote speechの様子 Award
(写真:左/Keynote speech 右/Award)

 

野原さん、お忙しい中留学レポートの続編、本当にありがとうございました!

 

【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2016年1月6日】 ※所属・学年は取材当時