先生の本棚紹介企画、第1回は経済学研究科の研究科長を務める近藤真司教授の研究室にお邪魔しました。

 

ドアを開けてすぐに、たくさんの蔵書がひしめく書棚に圧倒されます。「片付けできない人と学生に言われているんだよ」と近藤教授。

 

いえいえ、そんなことはありません。本棚から溢れた本たちもどこか落着いてその場所に収まっています。

先生の専門は、経済学説史で19世紀末のイギリスの経済学。ピーターラビットとナショナル・トラスト運動、フーリガンと階級社会など、一冊の本から経済のお話がどんどん広がっていきます。

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耐震工事のため、もうすぐ引越予定の経済棟。近藤教授の最近の心配ごとは、「他の人には判らないかもしれないけど、自分ではどの本がどこにあるか熟知していて、それをそのまま移動できるか」ということ。見積もりに来た引越し業者さんも驚く本の量だったそうです。

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(本棚の写真は、PC閲覧だと写真の拡大表示ができます!)

最後に、近藤教授に在学生や卒業生にお薦めの一冊を伺いました。ぜひ、みなさんも手に取ってみてくださいね。

ケインズ学会編『ケインズは、今、なぜ必要か?』
出版社:作品社  2014年刊行
(海外の研究者の寄稿や公開シンポジウムも収録されています)

「経済学は哲学や自然科学に比べればはるかにやさしい学問である。ところが、優れた経済学者は非常にまれにしか現れない。なぜかというと、経済学は全く異なる才能が必要であり、一人で数学者・歴史家・政治家であり、哲学者でなければならないからである。経済学は、未来のために過去に照らし、現在を研究しなくてはならない。この文章はケンブリッジ学派の創設者マーシャルについて、ケインズが述べた言葉です。ケインズを現代にどう考えるかの本です。」

 

【取材:玉城 舞(広報課)】※所属は取材当時

【取材日:2016年1月6日】

 


 

『センセイの本棚』とは
誰もが一度は覗き見してみたい、「大学の先生」の本棚。先生の研究室にお邪魔するたびに、それぞれの先生の魅力が凝縮されたような素敵な本棚に出会うことからこの企画はスタートしました。先生の研究活動のルーツとなる本から、一見専門から遠いようでも大切な学びを得ることができる本まで、先生の本棚には様々なドラマが隠れています。みなさんも少し覗き見してみませんか?