リーディング大学院(SiMS)1期生で、SiMSプログラムの一環でシンガポールに研究留学中の宮本 尚樹さん(理学系研究科 生物科学専攻 博士後期課程1年)から研究留学レポートが届きました!

宮本さん出発前の様子

SiMSとは文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム」に採択された大阪府立大学・大阪市立大学が共同して取り組むプログラム。優秀な学生をグローバルに活躍するリーダーへと導く博士養成プログラムです。
https://sims-program.osakafu-u.ac.jp/about

高レベルでハードなプログラムの一環として、海外で研究に取り組む宮本さん。大学院生の日常の一こまとして、どうぞご参考下さい!

 


 

理学系研究科 生物科学専攻 博士後期課程1年の宮本 尚樹(みやもと なおき)です。
2015年12月7日から2016年3月10日までの3ヶ月間、シンガポール国立大学(National Univaersity of Singapore: NUS)に短期研究留学しています。私は、府大・市大版の博士課程教育リーディングプログラム1期生で、本留学はこのリーディングプログラムの一環として行かせていただいております。

 

Clementi Roadから見たNUSエントランス

Clementi Roadから見たNUSエントランス

1. 留学した理由・経緯
海外で働くことを以前から夢見ていましたが、もちろん経験があっての夢ではなく、体験談などを聞いた上での夢でした。リーディングプログラムには博士後期課程に「グローバルリーダー研修」という講義があり、3ヶ月以上の海外留学をさせていただくことができます。私は元々海外に行ってみたかったので、D1の今年度に早速行かせていただきました!

NUSのPIであるProfessor Young-Tae Changは、去年セミナーにお越しくださり、とても魅力的な研究内容を紹介してくださりました。少し分野は違うのですが、是非とも行かせていただきたく思いました。また、私の指導教官である藤井郁雄教授ととても仲が良いので、受け入れていただくことができました!

 

2. シンガポールで取り組んでいる研究
OPUでは、抗体酵素という酵素活性をもつ抗体タンパク質の研究をしていますが、NUSでは動物の体内から取り出した組織を用いて、測定を行っています。全く異なる経験をさせていただいており、とても新鮮かつ勉強になっています。最初は、異なる分野なので、ただ従うだけの研究生活になってしまうのかな?と思っていましたが、条件検討や考察などの考え方はもちろん同じで、日々指導者の方と活発にディスカッションをしながら、研究を進めています。海外かつ違う分野であっても、自分のバックグラウンドの研究にしっかりと取り組んできたという自信があれば、周辺知識の猛勉強はもちろん大切ですが、案外スムーズに実験に入っていけます。

 

3. シンガポールでの生活
東南アジアですが物価は高く、レストランなどはなかなか入ることができません。また、酒税が高いのでお酒はとても高価です。シンガポールには屋台文化が昔からあり、至る所に屋台があります。また、駅の近くには必ずショッピングモールがあり、中には必ずフードコートがあります。屋台・フードコートは安い上に、シンガポールの料理だけでなく色々な国の料理を食べることができます(外国人が多いからかもしれません)。

シンガポールは11月〜2月が雨季と言われていますが、最近は雨季の雨量が減っているらしく、日中はとても暑く、日差しが強いです。ただ、スコールはほぼ毎日降ります。洗濯物は皆さん外に干しているのですが、スコールは突然やってくるので、毎日私を含めて格闘していますね。笑

 

4. シンガポールに来て気づいたこと
これまで訪問したNUSの研究室、企業などにはシンガポール人はほとんどいませんでした。ほとんどが外国人です。特に、中国人が多く、コンピューターサイエンスの分野ではインド人が多いようです。多くの方々の気持ちは、「母国でのポストを見つけるために、良い論文を書くぞ!」というものです。周りはほとんど日本人の日本の大学とは異なる思考・研究のドライビングフォースなのではないでしょうか?ドライビングフォースが別であっても良いので、そのような思いですごい量の研究をしている方々がいることを認識し、これから戦っていかなければいけないと、身が引き締まる思いです。

 

5. 研究以外での活動

(1)企業・大学の先生訪問、セミナー参加
大学内にいれば、アカデミアの先生方と話をする機会はたくさんあるのですが、企業の研究者の方々の話を聞いて勉強したいと以前から考えており、日本でバイオ系のビジネスセミナーに参加したりしていました。この留学の機会に、「海外でのアカデミア」「海外の企業で働くこと」も学びたいと考え、あつかましくも辻学長先生を含め、たくさんの人に「シンガポールに知り合いいませんか?紹介してもらえませんか?」とお願いしていました。今までのところ、4社の企業の方々、2名のNUSの先生をご訪問し、お話を伺いました。また、研究機関主催の勉強会にも参加させていただき、懇親会でたくさんの方に話を伺ったりさせていただきました。まだまだ訪問予定がありますので、楽しみです。

NUSのStephane Bressan教授と宮本さん

NUSのStephane Bressan 教授と宮本さん

(2)日本ではできない経験をする!
せっかく、海外に3ヶ月滞在することになりましたので、研究以外でも日本では経験できないことをしようと思いました。今までのところ、2つ実行しました。

1、陸路で海外旅行
日本は島国なので、陸路で海外に出ることはできません。しかし、シンガポールからは格安でマレーシアにバスで行けます。12月に、マレーシアの世界遺産・マラッカに行ってきました。バスで3〜4時間ほどですが、大変趣がある場所でした。世界遺産になっている古都なので、街並みは大変美しかったです。

マレーシア・マラッカの風景1 マレーシア・マラッカの風景2
(マレーシア・マラッカの風景)

2、日本からでは金銭面・飛行時間でためらう国に行く
日本からでは飛行機代も高く、7時間ほどかかってしまうインドネシア・バリ島に行ってきました。シンガポールからだと安く、2時間程で行くことができます。インドネシアですが、有名な観光地ですので物価は日本とあまり変わりません。ただ、ビーチサイドのレストランがおしゃれだったり、至る所に寺院があったりと、文化を感じることができます。

インドネシア料理・サテ

インドネシア料理・サテ

寺院のエントランス

寺院のエントランス

 

あと残りは1ヶ月ほどになりました。実験や企業訪問、観光など、まだまだ残された時間を有効活用していきたいと思います!

 

宮本さん、貴重な留学レポートありがとうございました!また続報もお待ちしております!

 

【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2016年2月3日】 ※所属・学年は取材当時