これまでも様々な研究・活動レポートを寄せていただいている佐々木 貴広さん(大学院工学研究科博士後期課程2年)から、新たなレポートが届きました!
所属するボランティア団体の活動で、先日カンボジアに小学校を建設したそうです。
世界に目を向け、行動し、これまでもバイタリティあふれる足跡を残してきた佐々木さんらしい国際貢献レポート。
在学中の府大のみなさんを中心に、たくさんの方に届くといいなと広報担当者は感じました。ぜひ一読下さい!
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◆Dream Link カンボジア クラチェ州 小学校建設 レポート
大阪府立大学 大学院工学研究科 航空宇宙海洋系専攻 航空宇宙工学分野
博士後期課程2年 佐々木貴広
皆さんこんにちは。大学院工学研究科博士後期課程2年の佐々木貴広です。
昨年の12月24日から今年の3月14日までDream Linkがカンボジアに小学校を建設しました。今回、現地メンバーとして、小学校建設に参加したので、この場でご報告させていただきます。
【Dream Linkとは?】
Dream Linkは、カンボジアで学校建設を行うボランティア団体で「本当に必要とされている場所に、本当に必要とされている教育を」をスローガンに活動しています。
本団体は、279 (ツナグ)プロジェクトとして279名から1口1万円からお預かりし、カンボジアのクラチェ州ターポン村に小学校を建てるプロジェクトを行っており、279名をはるかに超える方々からご支援をいただき、昨年12月から小学校建設が始まりました。
【クラチェ州はどんなところ?】
カンボジアといえばアンコールワットを思い浮かべる人が多いと思います。今回、学校建設を行ったクラチェ州はアンコールワットのあるシェムリアップ州からバスで約8時間の場所に位置し、日本人の観光客がほとんどいないところです。しかし、メコン川沿いに位置しており、カワイルカの名所でメコン川へ沈む夕日はまさに絶景です!
建設作業の休みの日には皆でカンピというメコン川に建つ水上ロッジへと出かけ、ハンモックで揺られたりメコン川で泳いだりしました。
【建設風景】
僕は、建設開始の12月と2月から3月の完成にかけて建設に参加しました。建設開始時は、ひたすらセメントをかき混ぜる力仕事でしたが、これがカンボジアの雨季に負けないための土台作りだと思うと大変わくわくしました。
クリスマスには皆でサンタ帽子を被りながら作業をしました。
そして、再びターポン村に帰ってきたときはあまりの小学校の大きさに驚くとともに子供達と仲良しになっている長期滞在メンバーに驚かされました。
【小学校完成!】
そしてカンボジアに帰ってきてから2週間と少しが経った3月14日、カンボジアターポン村にDream Linkが建設した校舎が完成しました!
そして、その翌日、村の人や小学生、学校の先生、一緒に建設をしてきた大工さんなど大勢が集まり完成式を行いました。僕らは完成した校舎でお泊りです。完成式後のパーティーでは大きなスピーカーが運ばれてきて皆で踊る、まさにお祭り騒ぎです!
そして翌日の朝、完成したての校舎ではやくも子供達が授業を受ける姿が。「本当に必要とされている場所に、本当に必要とされている教育を」Dream Linkのスローガンが実現された瞬間でした。
この建設を通して、多くの人と出会い、別れました。このプロジェクトに関わってくれた全ての人に感謝し、日本やカンボジアでの再会を楽しみにしています。
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いかがでしたか?
たくさんの府大生が研究と世界に目を向け、こんごとも様々な挑戦をレポートいただけたら幸いです。
佐々木さん、ありがとうございました!引き続き、充実した研究生活をお過ごし下さい!
【報告:佐々木 貴広(大学院工学研究科 博士後期課程 2年)】
【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2016年4月20日】 ※所属・学年は取材当時