I-siteなんば「まちライブラリー@大阪府立大学」で2014年10月18日(土)に開催された第10回アカデミックカフェ。
カタリストに総合リハビリテーション学類 栄養療法学専攻の吉田幸恵教授をお迎えし、「噛むこと、飲み込むことから始まる健康」をテーマにして開催されました。
我々は食べるという動作を無意識にこなしています。
唇を開閉して食べ物を口に入れ、下顎を動かし、歯で噛み砕き、咀嚼筋や舌を使って唾液を混ぜ、食塊を舌骨上下筋群を使って飲み込む。
本当は多くの器官・組織による複雑な共同作業なんだと改めて実感する機会となりました。
参加者はスナックやヨーグルトを使って下記の動作を体験。
1.歯で噛まないで粉砕する
2.舌を動かさないで噛む
3.唇を閉じないで嚥下する。
実際に試してみると、えびせんを一本食べるだけでも四苦八苦です。
食べ物によって口腔のどこで捕食するか、どの歯で粉砕するか、何回噛むか、いつ飲み込むかなんて、いちいち考えていなかったことにも気づかされました。
歯があればこそ、噛むことができる。筋肉が鍛えられる。脳への刺激となる。噛んで熱量を消費することによりダイエット効果も期待できる。
虫歯や歯周病の写真を見ながら、しみじみ歯があるありがたさに感謝しました。
終了後、参加者の合言葉は「歯医者に行かなきゃ」。
「私の話を聞いた後、皆さんそうおっしゃいます」と、吉田教授がニッコリ微笑まれました。
【取材日:2014年10月18日】※所属は取材当時