たくさんの人に出会い、人とのつながりの大切さを学ぶことができました
地域保健学域 総合リハビリテーション学類 作業療法学専攻 4年生
大向優貴(おおむかい ゆき)さん
なぜ大阪府立大学を受験したのですか?
もともと「何か人の為になる仕事がしたい」という想いがあり、高校2年生の時に作業療法士・理学療法士という仕事を本で知り、直感的に「この仕事がしたい!」と思いました。
その後、いくつかの大学のオープンキャンパスや学祭に参加しましたが、実家が羽曳野キャンパスに近く、校舎がきれいで、先輩たちも優しそうな方ばかりだったので、大阪府立大学に決めました。
大学で学んだことや、感じたことを教えてください
入学して初めて一人暮らしを始めたので、あらためて親のありがたさを感じました。それと同時に、たくさんの人に出会い、人との繋がりの大切さを学ぶこともできました。友達の家に泊まりにいったり、ごはんを食べにいったり、家族以外の繋がりができたことが嬉しかったです。
ルームシェアも経験し、その友人とは今も連絡を取り合っています。彼女は山口県で作業療法士の仕事をしていますが、色々な話を聞かせてくれます。
大学では、生理学や機能検査、疾患についてさまざまなことを学び、その後実習で病院を訪れました。実習では一人の患者さんを担当させていただき、机上の学習では学べない現場を知ることができました。患者さんの体調はもちろん、心の状態や治療方法によって、作業療法士として柔軟に対応しなければならないことが分かり、多くのことを学びました。
どのような学生生活を送られましたか?
作業療法学専攻は1学年の学生数が25人なので、他の大学と比べて縦の繋がりも横の繋がりも濃く、たくさんの仲間ができました。学年に関係なく1年生から4年生が参加する合同合宿があったり、卒業して大学院に進まれた方や作業療法士として働いている先輩とお話する機会が多く、とても楽しかったです。
休学していた時の話も教えていただけますか。
私は大学2年生の時にケガをして頚髄損傷になり、2年間休学しました。入院中やリハビリ期間中は、復学するかどうか本当に悩みました。作業療法専攻は、実習や実技もあるし、頚髄損傷という障害をもった学生が国家試験を受験した前例がなかったので不安でした。
別の専攻に移ることも考えましたが、入学してから1年半一緒にいた仲間達が「戻っておいでよ!」と後押ししてくれたので、作業療法学専攻に戻りました。みんながいるキャンパスに戻りたかったので、復学できた時は本当に嬉しかったです。先生方も、国家試験の受験の仕方について共に考えてくださったり、実習の受け入れ先を見つけてくださったり、本当にたくさんの方に支えていただきました。
復学して卒業までたどり着くことができたのは、家族、先生、事務職員、先輩、同級生・・・本当にたくさんの方のサポートがあったおかげです。
高校生・在学生へのメッセージをお願いします
大学生活は自由で時間もたくさんあるので、いろいろなことにチャレンジができる時期です。この時期に大切な仲間と出会えた私は本当に幸せ者だと思います。皆さんにもそうであって欲しいし、府大なら同じように良い大学生活が送れると確信しています。例え、一部の人から理解されなかったとしても、自分自身が満足できる大学生活を送れるように頑張ってください!
最後に、これからの目標を聞かせて下さい。
作業療法士の試験には合格しましたが、春からはアスリート雇用という形で企業に就職することになりました。今の目標は2020年の東京パラリンピックの水泳で金メダルをとることです!そして、障害者スポーツを浸透させることや、障害者が生活しやすい社会作りにも取り組んでいきたいです。人とのつながりを大切に、自分らしく生きていきたいと思います。
【取材:大槻 由佳(広報課)】
【取材日:2017年3月13日】※所属・学年は取材当時