文部科学省主催「トビタテ!留学JAPAN」に第6期で合格した森本優子さんは環境システム学類人間環境科学課程の3年生。

大阪府立大学で心理学を専攻されており、9月から1年間イギリスのエクセター大学へ留学予定です。

専攻されている心理学のことや、留学のことを伺いました!

 

■プロフィール
大阪府立大学 現代システム科学域 環境システム学類
人間環境科学課程 3年 森本優子morimoto_prof

2015年 大阪府立大学 同学類に入学。2年次より人間環境科学課程に配属。

 

-大阪府立大学に入学したきっかけを教えてください!
崇高な理由ではないのですが、家が近かったからです。
大阪府立大学(以下府大)から電車で8分のところに住んでおり、ずっと堺っ子だったので大学といえば府大という感じでした。

-なぜ心理学を目指したのですか?
「ホンマでっかTV」というテレビ番組があり、そこで紹介される心理学が好きだったからです。
例えば足を組んでいる方向でその人のことが好きか嫌いかわかる等、家族みんなで楽しくテレビを見ているうちに心理学を勉強したいという気持ちが芽生えました。

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-今、心理学で興味を持っている分野はどこですか?
今の興味は言語系です。特に第二言語の習得に興味を持っています。
たとえば最初から二つの言語がある環境で育った人と、後天的に第二言語を習得した人では脳の使い方が違うそうです。
大学で使うことのできる論文検索システムなどを使って、興味関心のある論文を読んでいます。

-府大で、良い学びができていますか?
先生と学生の距離が近いことが府大の特徴で、そのおかげでとてもよい学びができています!
距離が近いので気軽に質問に行けますし、授業をもっとこうして欲しい等の要望も距離が近いからこそ言えるものだと思います。

心理学というと文系のイメージが強いと思いますが、環境システム科学類は理系でも文系でも入学できます。
実は実験に使用するためのプログラミングを書くなど理系っぽいこともするんですよ!

私はもともと理系なのですが、心理統計など専門的な数学を使うこともあるのでもっと勉強しないといけないな、と気を引き締めて勉学に励んでいます。

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-特によかった授業はありますか?
心理学の授業はどれも面白いものなのですが、特に面白いものが2つありました。
1つめが一級建築士でもいらっしゃる飛田国人先生の「環境心理学」です。

飛田国人先生

飛田国人先生

建物と人の心の関係や犯罪心理学をテーマに、日常生活のあたりまえの中に人がどうあれば暮らしやすくなるのかなどを学ぶことができる、後輩にも勧めたいとてもおすすめの授業です。

2つ目が岡本真彦先生の「認知科学Ⅱ」です。
どう勉強をしたらかしこくなるか、運動に脳は必要かなど一つ一つのテーマが面白くて学習に直結する授業でした。

岡本真彦先生

岡本真彦先生

岡本先生が構築された「meaQsシステム」というものを使って学習をするのですが、これは学生同士がシステム上に自分の作った問題をアップロードし、その問題に対する評価(いいね!わるいね!)やコメントをするというものです。ここでいいね!が多い問題がテストに出たりします。みんなで授業を作り上げるシステムになっているので、主体性を持って授業に望むことができました。

ちなみに「meaQsシステム」は認知科学Ⅱだけでなく、他の20以上の講座でも使用されているそうです。

 

-将来の夢はありますか?
実は今は少し悩んでいます。
就活して企業に入りたいという気持ちもありますが、研究者の道も考えています。研究者は、なりたい人が誰でもなれるものではないので難しいですね。
もしかすると、イギリスで10か月間心理学を学ぶうちに考えが変わるかも知れないなという思いはあります。

-留学中に見ておきたい、やってみたいこと
島国であることや礼儀正しいこと等、日本とイギリスはよく似ていると言われます。
一方で日本とイギリスの大きな違いは、イギリスは移民を多く受け入れる国家であり、日本は移民をほとんど受け入れていないということです。心理学的に何がわかるというものではないかもしれませんが、日本にはない視点を得られるのではないかと考えています。

また、私が留学するエクセター大学はイギリスTOP10に入る大学であり、心理学の分野ではトップクラスです。授業はもちろん楽しみですが、世界各国から来る学生同士でディスカッションをして考えを深めることも楽しみの一つです。

トビタテ!留学JAPANでは日本文化を発信するというミッションも与えられているため、日本の化粧品をもって行き、紹介したいと考えています。またイギリスでは寮生活でキッチンが共有なので、日本料理をみんなに振舞いたいと思っています!

留学中にも休暇が2回あるので、トビタテの仲間と「着物でパリの街を歩きたいね」なんて話もしています。とても楽しみです。

-トビタテ!留学JAPANの選考は厳しいものだと聞きますが、どのように乗り越えられましたか?
過去にトビタテに合格したことがある府大の先輩たちのコミュニティがあって、そこで出会った人が助けてくれました。

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エントリーシートにあたる留学計画をGoogleドライブ上で添削してくれたり、面接対策として動画を送ってアドバイスをしてくれたりしました。府大のトビタテ!留学JAPANの合格率が高いのはその結束力のおかげかもしれないと思います。

現状そのコミュニティは閉じられたものになっているので、もっとみんなに知って欲しいと考えています!今は留学の準備でバタバタしているのですが、留学から帰ってきたときには私もコミュニティに貢献したいと考えています!

-もともと海外に興味があったのですか?
大学に入ってから興味が出てきました。
2年生春休みに台湾に行ったことがきっかけだったのですが、国が違うだけでこんなに人が違うのか、自分はまだまだ狭い世界にいるなと感じました。

もっと違う世界を見たいと思い、大学生のうちに動いておこうと思いました。

去年は現代システム科学域の海外インターンシップでカンボジアに行きました。向こうの学生のバイクに載せてもらうなどさまざまな体験をしました。カンボジアはコーヒーが甘くておいしかったです。

今回の留学準備は留学先の大学探しから飛行機、宿もすべて自分で用意しました。
一番うれしかったのは自分が行きたかった大学へ行けるようになったことですね。勇気が要りましたが問い合わせてみると何とかなるものだなと思いました。

-人間環境科学課程(心理学)を目指す高校生にメッセージをお願いします!
人が造る社会に人の心理が関わっていないところはないので、心理学はどんなところでも必要になります。
まだ夢が見つかってなくても心理学を学んでいると、どこにでもいけると思います!
これは授業で聞いた話なのですが、心の仕組みを知ることでAIの発展にも携われるそうです。

また、府大の心理学にはいろんな道に進まれた先輩方がいらっしゃり、私も先輩方といろいろなお話をする中で人生の選択肢の幅が広がりました。
先輩だけでなく、先生や同期との交流の中でも皆多種多様の考えがあり互いに刺激し合っています。

今、将来自分のしたいことがわからなくても、人間環境科学課程に来ればいろいろな世界を見ることができますよ!

■参考リンク
現代システム科学域環境システム学類人間環境科学課程Webページ
文部科学省「トビタテ!留学JAPAN」Webページ
meaQs システム

【取材:右大輝(現代システム科学域マネジメント学類)、塩根春華(広報課)】
【取材日:2017年7月13日】※所属・学年は取材当時