社会福祉士試験合格
教育福祉学類(平成28年度卒業)
鈴木建太郎さん
4年次は、春に教育実習、夏に就職活動、秋にスクール・ソーシャルワーク実習がありました。卒業論文の執筆も含め、すべてに真正面から向き合っていたので、国家試験の勉強を本格的に始めたのは、卒論にメドがついた1月上旬(試験日の約3週間前)でした。
それでもギリギリ間に合ったのは、教室と現場(実習先やボランティア先)を行き来した4年間の中で、「アウトリーチ」「アドボカシー」「社会的包摂」といった抽象的な語を、自分なりに噛み砕くことができていたからです。3年次の、福祉事務所での社会福祉実習の際に、「最後のセーフティーネットである生活保護を理解するには、生活保護の上にあるセーフティーネットを理解しないといけない」と先生に言われ、高齢・障がい・児童など各分野の法制度を丁寧に見ていたのも大きかった。4年間の学びの延長線上に、国家試験合格があった――受かった今だから言えることですし、様々な国家試験へのアプローチがあると思いますが、自分の場合はそうだったように思います。
卒業後は自治体の職員となり、中途障がい者の入所施設でケースワーカーをしています。交通事故や脳こうそくにより、人生の途中で障がい者となった方々の痛みや無念に寄り添い、自立を支えていくには、人間としての幅が必要だと日々感じています。介護保険や障害年金等、法制度についての勉強も欠かせませんが、感性を磨き、相談援助のプロになっていきたいと思います。