11/27、現役音大生の出張演奏サービスである「LiveDeli」を立ち上げ経営されている、工学研究科安達健二さんにお話を伺いました。
学生起業家:安達 健二さん
現代システム科学域 知識情報システム学類 2015年卒
工学研究科 電気・情報系専攻 博士前期課程2年
大学院生として研究を進めながら、起業して現役音大生の出張演奏サービス「LiveDeli」を立ち上げました。
現在は学生起業家として、研究とビジネスの2足のわらじを履く忙しい日々を送っています。
●LiveDeliとはどのようなサービスですか?
生演奏を希望するお客様とPlayer(音楽家)のマッチングを担っています。
生演奏が素晴らしいことは多くの人が理解していますが、その敷居は高いものだと考えられています。LiveDeliは日常の幸せの選択肢として生演奏が取り入れられるお手伝いをし、同時に音大生やアマチュアミュージシャンの活動機会を増加させ、音楽業界に貢献したいと考えています。
LiveDeliを立ち上げて1年が過ぎました。
今までに誰もやっていないことなので面白いのですが、これで生きていけるかはまだわかりません。
お客さんの笑顔を見たときに、やってよかったという実感が湧き、今後のモチベーションになっています。
●起業を志すきっかけとなったものは何でしたか?
起業自体をしたい!と強く思っていたわけではありませんでした。しいて言うならば、やりたいことがたくさんある中で、自然と起業という方向に向いたというほうが近いです。
●LiveDeliを立ち上げた理由を教えてください。
小さいころに合唱団に入っていたこと、音楽大学に進む友達が多くいたということもあり、「音楽」は私の中で非常に身近なものでした。
音大に通っている友達と話をしていると、音大に入っても、音楽を職にして食べていける人は少数だという厳しい現実があることを聞きました。
音楽が大好きであるにもかかわらず、なかなか続けることができない。そんな状態をどうにかしたいと思ったことが理由です。
LiveDeliで「音楽市場」を広げることができれば、音楽を続ける人を増やせると信じています。
●府大に入学した理由は何でしたか?
高校時代は、明確にこれがしたいというものがありませんでした。
なので、大学の学部選びで、選択肢を狭めたくなかった。そこで、当時(2012年)、新設された現代システム科学域という文理融合の学域に入学しようと思いました。
やりたいことを見つけるのには苦しみましたが、今は自分のやりたいことができています。
音楽家がいろいろな面で評価されるような、新しい評価指標を作りたいと考えています。
例えばLiveDeliでは、演奏のうまさだけではなく、その音楽家の人となりやタイプが評価指標に加われば面白いと考えています。
他にも、「どのようなサービス設計にすればみんなwin-winの関係を作れるのか」や、「音楽家と顧客の会話をどう設計したら双方が気持ちよく会話できるのか」など、みんなを幸せにできる仕組みづくりを考えていきたいです。
■リンク
LiveDeli ホームページ
【取材日:2017年11月27日】※所属は取材当時。