2/16、I-siteなんばにて、「おつきあいのマナーかるた」リニューアル発表会が行われました。某大手メディアの記者も取材に来る中、MICHITAKERsも記者の一員として(?)参加させていただきました。
プロの記者が取材をしているところを見る機会はそう多くないので、質問の仕方や、写真の撮り方など非常に参考になりました。
「おつきあいのマナーかるた」についてはもちろん、会場の雰囲気などもこの記事で伝えられればと思います!ぜひご一読ください!
大阪府立大学大学院 看護学研究科 佐保 美奈子准教授、高 知恵助教、山田 加奈子講師が高校生向け性教育教材「おつきあいのマナーかるた」リニューアル版を発表されました。
「おつきあいのマナーかるた」は高校生向けの性教育、デート・バイオレンス予防啓発教材。性教育は、必要かつ重要なものにもかかわらず、家庭でも学校でもきちんと教えられることは少ないのが現状です。
性教育は、する側にもされる側にも恥ずかしさが付きまとってしまうことが原因で、特に高校では、担任教師が性教育をするということは非常に難しくなっています。
そこで、母性看護学講座の教員全員で取り組む「セクシュアリティ教育プロジェクト」では、性教育が学校や家庭では難しいというところにスポットをあて、出前講義という形で身近な人からは伝えにくい性の問題について専門家の視点から伝える活動をされています。
「おつきあいのマナーかるた」を始めとする高校生向け教材開発や出前講義のほかにも、教育委員会への出張講義や性教育ができる人材の育成にも力を注がれています。
高校への出前講義では、数百人規模の一方的な講演もあるのですが大規模な講演になればなるほど一方的な授業になってしまいます。セクシュアリティ教育プロジェクトは、クラス単位、グループ単位の講義に力を入れられおり、そのクラス・グループ単位の講義で力を発揮するのが「おつきあいのマナーかるた」。
Get and Enjoyをモットーにネガティブなことばかりを伝えて脅すのではなく、楽しんで正しい知識を得て欲しいという願いから「かるた」という形に行き着いたそうです。読み札の部分も5・7・5調で、頭に残りやすくなっています。
かるたという親しみやすい形式をとってはいますが、読み札の内容は性教育に関する真面目な内容。ストレートな言葉が並び、初めて聞いたときには驚いてしまいました。
「おつきあいのマナーかるた」最大の利点は、自分のことを話さなくてもよいという点です。一般の性教育教材では、ディスカッションの段階に入ると話す内容はどうしても自分の体験に基づいたものにならざるを得ません。しかし、このかるたは自分の経験を話すことなくディスカッションに参加できるようになっています。
発表の終盤では、記者数名も含めて「おつきあいのマナーカルタ」を体験。
先生たちは高校生になりきって、実際の現場の空気を再現してくださりました。
おつきあいのマナーかるたは自分の経験を話すことなくディスカッションに参加できるので、一般的には話しにくい内容でもきちんと授業の一環として扱うことができるようになっていることが他の教材との差だと感じました。高校生のときから正しい知識を持つことはとても大切なことなので、大阪府内だけでなく全国の高校におつきあいのマナーかるたが広まって欲しいです。
また、今回初めて、プロの記者の方々と同じ空間で取材をさせていただいたのですが、さすがはプロ。
記事を少しでも良いものにするための強いこだわりが感じられました。写真の撮り方一つ、質問一つに対する情熱が横にいるだけでひしひしと伝わってきました。
私たちMICHITAKERsももっと取材に対して情熱を注ごうと思えた1日でした。
【取材日:2018年2月16日】
【取材: 右大輝(MICHITAKERs/現代システム科学域 マネジメント学類4年)】※所属は取材当時。