知的障がい者の方々に対して教育を受ける場の提供を目的に、大阪府立大学の学生有志が企画・運営を行っている「オープンカレッジ」が、平成29年度「障害者の生涯支援活動」に係る文部科学大臣表彰(注)を受賞しました。


これは、大阪府立大学が日本で初めて実施して以来、全国的に広がっています。運営主体はあくまでも学生ですが、教育福祉研究センターの教員も、顧問や授業講師として携わっています。

 

■オープンカレッジとは

オープンカレッジとは、知的障害のある方のための大学です。今まで、知的障害のある方は、高校卒業後に大学などの機関で学ぶ機会を 得ることは少なく、就労という選択肢を選ぶことがほとんどでした。 そんな中、大阪府立大学が日本で初めてオープンカレッジを設立し、 知的障害のある方に学びの場を提供し始めました。

オープンカレッジの様子現在、大阪府立大学オープンカレッジは設立20年目を迎え、 6期生の学生21名が3月に2年間の学びを修了し、卒業されました。 活動内容は、大学に来て講義を受けるだけではなく 学園祭に模擬店を出展したり、校外学習に出かけたりいろいろ♪

オープンカレッジでの学生生活を通して、充実感や達成感を得ることだけではなく 学生がクラスメイトとのかかわりを大切にし、1人1人の個性を尊重しながら より主体的に物事に取り組めるようになって頂きたいという スタッフ一同の思いのもとに活動しています。

大阪府立大学オープンカレッジ(フェイスブック)

 

■教育福祉研究センターとは

「オープンカレッジ」を持続可能なものにしていくために、重要な事業のひとつとして位置づけているのが、教育福祉研究センターです。同センターは、現代の問題を解決して人々のウェルビーイング を実現し、持続可能な社会をつくるための教育福祉的アプローチの研究、開発に取り組んでいる研究機関です。

人々の暮らしが変化し、社会生活上のさまざまな問題が生まれています。少子社会での子育て・教育、要介護高齢者の包括的ケア、多様な人々(障がいのある人々、外国人、女性、性的マイノリティなど)の生きづらさや孤立、格差社会における貧困・生活困窮などの問題を解決するにはどうすればいいのでしょうか?

「異文化対応能力の理論と実践」講演チラシ 「保育所・認定こども園における生活課題を考える保護者への支援を考える」講演チラシ 「学生がつくる教育福祉シンポジウム」チラシ
教育福祉研究センター主催イベント例

 

その具体的な方法や取り組みについて学び、皆で考え議論する場として、教育福祉研究センターでは、一般の人々にも無料で参加していただけるさまざまな講演会・シンポジウムを企画・運営しています。ぜひ一度、大学訪問(オープン・キャンパス)に来る感覚で、気軽に参加してみてください。教育福祉学類での学びが、実践にどう生かされていくのかを垣間見る、いい機会になると思いますよ。

 

(注)この文部科学大臣表彰は、障がい者の生涯を通じた多様な学習を支える活動を行う個人または団体について、活動内容が他の模範と認められるものに対し功績をたたえること目的に、今年度より初めて施行されたものです。

【寄稿日:2018年5月25日】
【寄稿:地域保健学域 教育福祉学類】