2017 年は電気⾃動⾞(EV)の普及に向けて世界的に⼤きな変化があった年ですが、本学でも次世代⾃動⾞向けモータの研究開発が⾏われていることをご存じですか?

試作モータと評価ベンチ

電気情報システム⼯学分野のモータドライブシステム研究グループ(森本茂雄 教授、真⽥雅之 准教授、井上征則 准教授)は、電気機器・パワーエレクトロニクスに関する研究グループであり、⾃動⾞駆動⽤モータの研究開発も⾏っています。最近の研究成果としては、国内⼤⼿⾃動⾞メーカのハイブリッド⾃動⾞(HEV)駆動⽤モータと⽐較して、電⼒損失を最⼤40%削減できるモータ構造を磁界解析ソフトウェアによって明らかにし、現在は実機検証を進めています。実⽤化されれば、EV の航続距離増加やHEVの燃費向上が期待されます。

また、本研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるプロジェクト「次世代⾃動⾞向け⾼効率モーター⽤磁性材料技術開発」で進められています。中百⾆⿃キャンパスには、⾼効率モーター⽤磁性材料技術研究組合(MagHEM)のモータ試験室(B10-2 棟)が設置されており、磁気軸受を採⽤した超⾼精度モーター損失分析装置など最先端の機材が導⼊されています。

本研究グループでのモータ研究開発はエアコンなどの家電、⾃動⾞、産業向け⽤途まで幅広い範囲で世界をリードしています。技術相談や共同研究も広く受け⼊れておりますので、お気軽にご相談ください。最新の研究活動情報はモータドライブシステム研究グループのWeb サイト(http://www.eis.osakafu-u.ac.jp/~mds/)にも掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

MagHEMモータ試験室(B10-2棟)

【報道資料と発表論⽂】
(1) 「EV モーター省エネ競う」:⽇本経済新聞 平成29 年9 ⽉18 ⽇(⽉)朝刊 11 ⾯
(2) 「クルマから始まるモーター⾰新、磁束や極数を可変に」:⽇経エレクトロニクス 2018 年1 ⽉号,pp. 107-117, ⽇経BP 社
(3) 清⽔, 森本, 真⽥, 井上:「強磁⼒磁⽯を⽤いた⾃動⾞駆動⽤IPMSM の特性に及ぼす磁⽯配置と鉄⼼材料の影響」, 電気学会論⽂誌D, Vol. 137, No. 5, pp. 437-444 (2017 年5 ⽉)

【寄稿日:2018年5月14日】
【寄稿:井上征則(工学研究科電気・情報系専攻 電気情報システム分野 准教授】