2018年5月、アメリカ・アリゾナ州のエンブリー・リドル航空大学(Embry-Riddle Aeronautical University)によるJapan Program 2018が、中百舌鳥キャンパスを中心に行われました。日本にやってきた学生たちのサポートをする“バディ”としてボランティアに参加した、学生インタビュー第二弾。

松山さん 写真

松山 力生(まつやま りき)
2018年 大阪府立大学工学域 物質化学系学類 1年


-ERAUバディプログラムに参加しようと考えたきっかけは?
情報関連の授業で学生ポータル※からの情報収集というのがあり、閲覧していた中で“アメリカから学生が来るので、ボランティアを募っています”と書かれたニュースを発見して、これはやるしかないなと思い立ち、その日のうちに学生課の担当者の方に「これ、どういうプログラムなんですか」と質問しに伺いました。今年始まったばかりなので、参加してくれたらうれしいなと声をかけてくださって、それがきっかけになりました。

バディをしていた時を話す松山さん 写真-これまでグローバル経験(留学など)、ボランティア活動などをしたことがありますか?
高校時代は部活に打ち込んでいたこともあり、あまり興味は湧かなかったのですが、3年生になって受験を意識し出したころ、海外の大学に進学したいなという思いがあって、そのために今からいろいろな経験をつまなければいけないなと考えるようになりました。父がカナダで長く働いていることもあり、父をたずねて遊びに行くことはありますが、留学して学問をしに行くという感じではなかったので、これはグローバル経験には入らないかな。

-期間中の活動内容はどのようなものでしたか?
エンブリー・リドル航空大学(以下ERAU)からは15名の学生が来日しました。
ERAU生1人に対して、府大の学生2,3人がバディでついて、僕は一緒に登校したり、一緒にランチを食べたり、週末は大阪市内で観光もしました。

ERAU生たちは、平日、あらかじめ用意されているプログラムで京都や奈良に出かけていました。それ以外の時間はバディに任されていたので、バディ同士で話し合って、プログラムをクリエイトしていくという形で交流していました。
書道教室で書いた作品を持って記念撮影をする参加者の写真僕の叔母が書道教室をやっているので「ちょっとアメリカの学生に教えてもらえない?」と相談をして、実際に書道体験が実現したときは、叔母も含め、みんながハッピーになれたと感じました。
体験では、亜米利加(アメリカ)と漢字で書きました。
バディが始まった頃は、あまり会話も弾まなくて、このまま一ヶ月どうなるのだろうと思いましたが、書道体験をした後は、かなり打ち解けて会話も増えたので、色々とこちらからアプローチしてよかったかなと思います。

-期間中で、印象に残っているエピソードを1つ教えてください
ERAU生パートナーのデイビッドが、かなり難しい質問をしてきました。
電車での移動中に「どうして女性専用車両があるんだ」とか、街中を歩いているときにも「なんでこんなに自販機がいっぱいあるの」とか「日本人はみんな宗教を信じていないと聞いているのに、どうして統制がとれているのか」などなど。
全く答えられないこともありましたし、当たり前だと思っていたことや知っているつもりで実は知らないことも多くて、日本特有のモノ、コトについて質問されたのがとても印象に残りました。

異文化のことを知りたいという前に、自分の国のことがまずわかっていないことに気づかされました。そのあとは勉強しましたね。
まわりの大人や友人、先輩など色々な人たちにERAU生から受けた同じ質問をしてみると、様々な意見が返ってきて、嗚呼なるほどと。そういう意味でも勉強になったなと思います。次に同じ質問をされたら、答えられます。

送迎会でのプログラム参加者の記念撮影-このプログラムに参加してよかったと思うことはありますか?
自分と同じ工学を学んでいる同世代の人と実際に交流ができたのは、とても大きかったと思います。私は入学したばかりで、専門的な話ができたわけではないですが、同じ学問に興味を持つ学生と話ができて、楽しかったです。
もう一つは、海外に興味を持って、これから世界に羽ばたいていきたいと考えている府大の学生や、すでに活躍をしている先輩方とお話ができ、知り合いになれたことです。
自分と同じような方向を向いている人たちとお話ができて、非常にプラスになりました。バディが終わった後も交流は続いていて、色々なお話をして刺激しあえる仲間となっています。今回のプログラムでめぐり合えたことが、私の財産になったと思います。

プログラム参加者の送迎会での集合写真-こうしておいたらよかったと思い返すことはありますか?
相手のことを知ろうとするのも大事なのですが、その前に、自国のことだったり、大学のことだったり、まずは自分の近辺にあることを知っていればよかったですね。
普段の生活で当たり前すぎて考えてもみなかったことに目を向けて、そして国の伝統や文化を知ることでしょうか。
海外の学生は、日本の特有の部分に興味を持っていると思います。
外を知る前にまず自分のことを知らないとだめだったなと、痛感させられました。

-大阪府立大学に入学しようと思った理由を教えてください
工学の受験で他の国公立と日程が被らずに受けることができて、工学分野のレベルが高く、研究にも力を入れているイメージがあったので。
今までなかったものを作ったり、現在あるものをより便利にしたりというのが工学の目的だと思うのですが、僕もその思いがあったので工学を受験しました。

商店街を歩く ERAU生とバディの学生たちの写真-この経験を今後の学生生活で、どのように生かしたいですか?
チャレンジをすれば、結果は必ず返ってくるということを学びました。
たとえば今回行った書道体験のことに関しても、自分が一歩動いたことによって周りを巻き込んでいき、結果として関わった全員に得るものがあったと感じています。失敗は失敗で次につなげればいいし、成功すれば自分のものにしていって、ずうずうしく周りを巻き込んだりしてチャレンジしていくということも大切だと学べました。

-大学4年間をどのように過ごしたいですか?また卒業後の目標はありますか?
これからの4年間は、しっかりと工学の基礎と研究の基礎など、専攻分野の学ぶべきことをしっかり学び、その中でやることを明確にして、語学習得や今回のようなプログラムにも参加していって、様々な経験を積んでいきたいと思います。
それには、しっかりアンテナを張って情報をキャッチし、自分にとってプラスなことを見極めて、ちゃんと行動に移していこうと考えています。
卒業後も研究を深めたいので、大学院進学を考えています。

笑顔でインタビューに答える松山さんの写真-本学を希望する受験生へ向けて、メッセージをお願いします。
大学を偏差値やネームバリューで選ぶというのも、ひとつの手段だと思いますが、僕は良いとは思わないです。やはり自分は何がやりたいか、将来なにがやりたいか、そこをはっきりさせた上で、この大学はこういう特徴があって、こんな研究室がある、この先生がいるからこの大学に行きたいとか、そういう観点で選んだ大学へ進学しないと、入学後のモチベーションが保てないと思います。
大学に入ったら何をやりたいかを明確にして、卒業までの間にどういうことをしていくか、どういう人と過ごすかとか、そういうことも考えてくれたらなと思います。
大学でがんばっていたら、しっかり結果は残せます。自分にとってプラスになることは多いと思います。

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【取材日:2018年7月20日】※所属、学年は取材当時