11/26、羽曳野キャンパスで、総合リハビリテーション学類 理学療法学専攻(地域保健学域)4年が臨む、卒業研究発表会が行われました。

11月末の卒業研究発表会実施は極めて早く、2月末にある理学療法士の国家試験に向けて4年生が模試や対策に集中できるように、かつ研究プロセスやカリキュラムを考えると前倒しできる限界の時期として、この日に設定されました。


この専攻では3年になってゼミ(研究室)に配属されます。その後研究を進めてきた成果を、専攻の全教員と1~3年の全ての後輩が見守る中、この場で発表します。またこの発表会は、事前準備はもちろん、司会進行、タイムキーパーなど全て4年生が分担し運営されるのが特徴です。

4年生はスーツに身を包み、ゼミごとに分かれて発表します。1名だけのゼミもあれば5、6名のゼミもあります。これは学生の学ぶ意欲を最大限に引き出せるよう、3年生になり「ゼミを選ぶ」時に、自分がやりたいテーマが学べる/研究できるゼミを学生自身が選び、自らその教員の研究室の扉を叩くというルールを取っていることから、様々なゼミ人数になっています。

各研究テーマは下記の7つ。

・視覚手がかりが脳性麻痺児者の上肢パフォーマンスに及ぼす影響について

・健常高齢者における8の字歩行の有用性について

・異なる反応時間の運動反応における体性感覚処理プロセスの違い

・ボッチャのランプ位置が座圧とターゲット精度に及ぼす影響について

・運動能力の高値群と低値群の差を生む因子について

・歩行中の注視距離が歩行パラメーターに及ぼす影響

・股関節屈曲補助が歩行に及ぼす影響について

この2年弱、被験者として6歳から85歳までの男女、総勢285名の方々の協力のもとで行われた研究発表が、目的、方法、結果、考察とプレゼンテーションされていきます。テーマによっては学生から学生へマイクがバトンされ、動画の入ったものや解説と連動させるなど「伝える」ために様々な工夫を凝らした発表が進められていきます。

発表後には、教員からの講評や指摘がすかさず入ります。言葉の定義や測定方法、結果の捉え方などさまざまな鋭い質問が入り、それらの質問に対して明瞭に答える学生もいれば、即答せず(できず)、学生同士で確認してから懸命に応答する姿もあり、その緊張感が印象的でした。

最後に専攻長の淵岡教授から、これからの可能性を感じる広がりのある研究発表だったとの講評があり、終了となりました。発表会後の記念撮影で、集合写真を撮る際の迅速な行動に理学療法学専攻の強い結束力を感じました。
大きな山場を乗り切った4年生は、翌週には論文を完成させて提出、その後は教員もサポートする中、国家試験対策に本腰を入れていきます。それぞれの、手ごたえある未来を願います。

【取材日:2017年11月26日】 ※所属は取材当時。