本学の工学研究科は、大阪府立茨木工科高校と小型宇宙機製作などを通した宇宙工学教育などの連携に関する協定を2016年に締結し、その後様々な連携や交流を行っております。
▼工学研究科と大阪府立茨木工科高校が連携協定を締結(2016年5月6日)
https://www.osakafu-u.ac.jp/news/nws20160506/
茨木工科高校は、宇宙をテーマとした“ものづくり”教育の一環としてロケットや人工衛星通じた宇宙工学教育に力を入れている高校です。
連携の一環で、茨木工科高校の皆さんが大阪府立大学小型宇宙機システム研究センター(SSSRC)を訪れ、互いに活動発表する取り組みが行われました。
SSSRCに所属する工学域4年の坂野 文香さんが当日レポートを送ってくださいました。ぜひご一読ください!
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こんにちは。大阪府立大学小型宇宙機システム研究センターに所属する坂野です。
当センターは「まいど1号」の開発をきっかけに設立された工学研究科所属の組織で、現在は学域生(学部生)から院生まで数十人が所属し、当センター2機目となる人工衛星「ひろがり(OPUSAT-II)」を開発しています。
11月8日(木)、茨木工科高校の皆さんを大阪府立大学にお招きし、互いの開発状況などについて発表する機会がありました。
茨木工科高校の生徒は、火薬ロケットやCanSat(教育用の模擬人工衛星)に関する発表を行いました。
火薬ロケットに関しては前年の反省点を見事に克服、今年の大会では機体の安全な着地およびデータの回収と、見事に目標を達成していました。
現在センターでも2機目の人工衛星を開発しているということもあり、前機の課題に焦点を当て見事に成功を収めた生徒の皆さんに感銘を受けました。
またCanSatに関しての発表では、CanSatに搭載したカメラで撮影した動画をスマホに送信し、VRゴーグルを付けた操縦者がWiiリモコンを用いてCanSatの視点から操作を行うミッションについて発表・実演しました。
当センターで開発するCanSatは「目的地に到着する」というミッションを主としているため、特に現在CanSatを開発している当センター1年生は高校生の自由な発想に刺激を受けているようでした。
私も実際に操作してみましたが、楽しい反面思い通りに動かすのはかなり難しく、今後ぜひ操作感の改良を行った機体を操作してみたいと思いました。
そして当センターからは2年の牛尾くんが人工衛星「ひろがり」の概要について発表しました。
生徒さんからはもちろん、先生方からも多くの質問をいただきました。内容は少し難しかったかもしれませんが、興味を持っていただけたようで良かったです。
最後に、B4棟に設置されているエンジンに皆さんをお連れし、センター長の小木曽先生から説明していただきました。生徒さんは直径2.5mもの巨大エンジンを見るのは初めてだったようで、見たり触ったりと興味津々の様子でした。
今後の交流予定としては、来月に大阪府立大学グラウンドで予定されている気球からのCanSat投下試験に参加していただく予定です。
お互いの活動が刺激となり、よりよい開発を行っていけると嬉しいです。
【寄稿日:2018年11月10日】
【寄稿:坂野 文香(工学域4年)】※所属・学年は取材当時