藤田さんの写真

*プロフィール
藤田裕一(ふじた・ゆういち)
2009年 大学院 人間社会学研究科社会福祉学専攻博士後期課程

――大阪府立大学の博士後期課程を選ばれた理由は?

社会福祉学専攻の博士後期課程として、大阪府立大学が非常に著名であること、かつ私自身の興味関心領域と非常に近い先生(田垣正晋先生)がいらっしゃったことが理由でした。今改めて、この大学院を選んで、心から良かったと思っています。

――研究および論文執筆で苦労した事、学びを得た事は何ですか?

学位記授与の様子博士論文作成のための研究は学会誌への論文投稿を重ね、その後1つの博士論文として作成しなければなりません。その作業は膨大かつ一筋縄ではいかないことばかりで、自分の研究であるにも拘らず、自分の研究が全く見えなくなってしまった期間がそれなりに長くありました。そのことは苦労と言えるかもしれません。その一方で先生方や先輩後輩はじめ、さまざまの方のお支えの上に今日があること、そして曲がりなりにも博士論文を完成できたということは、私の人生において、かけがえのない気づきや学びとなりました。

――府大在籍時代の思い出を聞かせてください。

大学院修士課程は小規模の大学院に在籍し、しかも専攻も心理学でした。そのため、府大の大学院博士後期課程1年目などは、先輩方のレベルの高さに驚き、同時にこのような姿に私もなりたいと強く憧れを抱いていました。この憧れは最後まで自分自身の励みともなりました。

府大の学習環境は、(私は車椅子ユーザーですが)バリアフリーも整っており、非常に快適でした。また、大学院の仲間は先輩後輩問わず、皆優しくおだやかで、かけがえのない関係でした。先生方は気さくでありながら、奥深い研究の視野をお持ちの先生ばかりで、自分の中にない気づきを非常に多く得ることができました。その他の思い出としては、府大の春の満開の桜がとても強く印象に残っています。

府大池の桜の写真

――今後の目標や夢をお聞かせください。

私は障害者当事者(先天性疾患の二分脊椎症者)として障害者研究を行っております。このことを今後も続け、その中で、「障害者が、障害があっても幸せに生きる姿とは何か」を、少々大袈裟ですが生涯をかけて追求したいと思っています。また、現在の仕事は大学専任教員ですので、この仕事を続ける中で、少しでも多くの学生に社会福祉や障害者福祉の魅力を伝え、その上で1人でも多くのソーシャルワーカーを育成することができれば、最高だなと思っています。

学位記授与式の学内の様子

――最後に後輩や、大学を目指す高校生へのメッセージをお願いします。

これは他の多くの先人の方もおっしゃっていることで、当たり前すぎることかも知れませんが、「とにかく最後まで諦めないでやり抜くこと」が最も大切なことなのではないかと思います。失敗や挫折をしたら終わりなのではなく、諦めたらその時こそ本当に終わりだと思いますし、何かを(時間はかかったとしても)やり抜いた時に見える景色は、その途中の過程では思いもつかないような景色なのではないかと感じます。

 

【寄稿日:2019年4月3日 】
【寄稿:藤田裕一(神戸学院大学)】※寄稿当時