2018年5月14日から6月13日の1か月間、エンブリー・リドル航空大学(ERAU)の学生が国際的な視野を広げることを目的に大阪府立大学へ「Study Abroad Program」で来学しました。
ERAUの学生は、日本の文化・歴史・習慣などを学ぶため、大阪府立大学で専門科目や日本に関する科目を受講。このプログラムは教職員による大学間の調整にとどまらず、有志の府大生による「バディ」がERAUの学生へキャンパス案内や放課後・週末の活動をサポートしました。
滞在期間中はバディが大活躍し、課外活動を通じて積極的な学生交流もありました。
この記事では、この1か月間に行ったそれぞれの教員による講義や、府大生との課外活動の様子をまとめています。
国際交流や、海外の航空大学に興味のある受験生・高校生はぜひ読んでみてください。
―エンブリー・リドル航空大学(Embry-Riddle Aeronautical University)とは
アメリカのフロリダ州・アリゾナ州にキャンパスがある、世界的に有名な航空大学です。ERAUは航空宇宙関係を軸にパイロット養成や、航空管制、工学、経営学などを専門領域とする総合大学です。さらに、アメリカの商業航空操縦士の約4割がERAUの卒業生という航空業界のエリート輩出校です。
―大阪府立大学に来学、ウェルカムパーティを実施
来日初日には、I-wingなかもずでウェルカムパーティを実施しました!
最初はすこし遠慮のあった雰囲気が終盤にはぐっと距離が縮まり、学生同士、会話が弾んでいました。
―本学教員によるERAU学生向けの講義を実施
5月21日|本学教員による講義 ①
工学研究科の新井隆景教授によるERAUの学生たち向けの特別講義「Access to Space (from Rocket to Space Plane)」を実施。
講義では、ロケットに代わる宇宙への移動手段として期待されているスペースプレーンについてお話いただきました。
5月23日|本学教員による講義 ②
辻洋 前学長による特別講義「Forty Years Experience on R&D and education of systems science」をERAUの学生向けに実施しました。
講義では、民間企業の技術者としての知見、情報工学の研究者・教育者としての知見を英語で伝えました。
―ERAU教員による本学学生向けの講義を実施
5月24日|ERAU教員による講義 ①
ERAUの理学部数学科で教鞭をとられている筒井久弥教授による、講演「大阪人のアメリカ体験記」を本学学生向けに行いました。
講演では数学的確率にまどわされず、前に進めるよう学生の背中を押してくださいました。
講演レポート「大阪人のアメリカ体験記」エンブリー・リドル航空大学 筒井久弥 教授
5月25日|ERAU教員による講義 ②
プログラムを引率するERAU理学部物理学科のMichele Zanolin(ミケーラ・ザノリン)教授による講演会を開催。講演テーマは2017年にノーベル物理学賞を受賞した「重力波の検出」。
ザノリン先生はこの偉業を成し遂げた観測装置「LIGO」の研究に携わり、ノーベル賞受賞に貢献されています。
次の記事では、ERAUの学生と本学学生がともに行った課外活動についてレポートしています。
エンブリー・リドル航空大学が大阪府立大学に来学!~2018年の様子をまとめました ②
※所属・学年は取材当時