大阪府立大学は「副専攻プログラム」という制度を設けています。主として専攻する分野以外を学ぶことができ、複数の分野からの視点を身につける事で広い視野に立った思考力を養うことを目的としたものです。

大阪府立大学Webサイト「副専攻プログラム」

 

副専攻プログラムには全学域生が選択できるものと、特定の学域生が選択できるものがあり、後者には「食生産科学」と「植物工場科学」の2つの副専攻があります。

本日は食生産科学副専攻の学びの現場からレポートが届きました。食料品製造業に興味のある受験生のみなさんにぜひご一読いただけたらと思います。

食生産科学副専攻

この副専攻では複雑化する食の問題を解決する「食のスペシャリスト」を育成するため、これまでそれぞれ独自の教育体制で行われてきた動物性食品と植物性食品の両面から学ぶ実践的な教育プログラムとしてさまざまな講義、実習、演習を行います。

その一つとして、中国、タイ、オーストラリアの食生産の現場を訪問・視察する国際食料流通演習(獣医学類2年、応用生命科学類 植物バイオサイエンス課程3年が参加)という演習があり、タイ訪問班から(株)ウエノフードテクノの海外拠点、UENO FINE CHEMICALS INDUSTRY (THAILAND), LTD.(ウエノタイ)の工場見学の様子が届きました。

参加した学生は9名。指導教員の山崎伸二教授(獣医学類)、日根野谷淳准教授(獣医学類)が引率し、バンコク郊外のバンプー工業団地にあるウエノタイの工場を訪れました。

ウエノタイに歓待される大阪府立大学副専攻一行の看板

ウエノタイに歓待される大阪府立大学副専攻一行

そこで出迎えてくれたのは、2015年度に府大の生命環境科学域 植物バイオサイエンス課程を卒業したウエノフードテクノ社員の植田(ウエタ)翔子さん!植田さんご自身も2012年にこの副専攻でタイ(同じくウエノタイ)を訪問しており、今回は府大の学生が学びに来るという事で、ウエノタイの山田 誠社長の粋な計らいとして植田さんが出張で現地入りしました。

山田誠社長(左)と植田翔子さん(右)

山田誠社長(左)と植田翔子さん(右)

学生たちは工場を見学したあと、山田社長や植田さんと一緒にランチミーティングに参加。植田さんは現在、(株)ウエノフードテクノ 事業企画室 第二営業部 糖化製品販売二課に所属し、日々、食品メーカーを訪問し、自社製品(ソルビトール、マルチトール、還元水飴などの糖類のセールスを担当しています。ブルボン、味覚糖、ライオン、サントリー、エバラ食品など様々な日本国内の食品メーカーがウエノタイで多くが作られるウエノフードテクノの糖アルコール製品を使用しています。

多くの生活者がウエノフードテクノの糖アルコール類を様々な食品を介して摂取しているにも関わらず、消費者向け製品メーカーではないのでその名前はあまり知られていません。しかし、この裏方の仕事に誇りを持ち、また、さまざまなアイデアを持って、様々な食品メーカーを訪問することに喜びを感じている毎日について後輩学生に語ってくれました。

自社製品がどのような食品メーカーで使用されているかについて説明する植田さん

自社製品がどのような食品メーカーで使用されているかについて説明する植田さん

ウエノタイの主力製品であるソルビトールの味見をする学生

ウエノタイの主力製品であるソルビトールの味見をする学生

学生たちは、自らもこの副専攻を学び、そして今学んだ知識を活かして自らのキャリアを創っている先輩の声を海外の現地生産拠点で直接聞くことができ、非常に貴重な学びとなったと思います。

工場見学を終え、集合写真

工場見学を終え、集合写真

ほかにもこの食生産科学副専攻で得たことや体験したことなどが、学生視点で語られています。ぜひご参考ください。

「食生産科学副専攻」実習体験記

 

<寄稿日:2019年9月11日>