廣常 花奈(ひろつね かな)さん
生命環境科学域 応用生命科学類 資源植物機能学研究グループ
2018年度入学/大阪府立豊中高等学校 出身

季節によって様々な花が咲くのでとてもきれいです。

―応用生命科学類を目指した理由

私は高校の時から生物が好きで、中でも植物や農業に関わるような事を学びたいと思っていました。大阪府立大学は交通の便が良い立地にもかかわらず、大きな圃場があり実践的な農業が学べるのでこの大学を目指しました。応用生命科学類の植物バイオサイエンス課程では、たくさんの実験や実習があり、中には芋掘りやミカンの収穫など実際に土や作物に触れて楽しく学ぶことができます。

また、農業だけでなく微生物や遺伝子組換えなど幅広い分野の講義や研究室があるので、大学でより深く学んだ後に自分の研究を決めることができます。なので、まだ何を研究したいか決まっていない方や生物について幅広く学びたい方にも応用生命科学類はおすすめです。

 

―研究室での1日のスケジュールと研究内容

イチゴ栽培の様子

私は、イチゴの水耕栽培における収穫量と果実の品質を向上させるための最適な栽培方法について研究しています。理系の研究室というと朝から晩までずっと研究しているイメージがあるかもしれません。しかし、私の研究室では大学に行かなければならない時間が決まっていないので、朝の通勤ラッシュを避けて午後から行くことも、早めに研究室に来て夕方からバイトに行くこともでき、生活が研究ばかりになってしまうようなことはありません。大学に来てからは、イチゴを栽培しているハウスに行き、イチゴの生育状態などを測定します。12月から5月にかけてはイチゴの収穫を行い、果実は専用の機械を用いて硬度や糖度、酸度など果実の品質について調査しています。もちろん研究は大変ですが、収穫したイチゴは自分たちで食べることができます。最盛期の3月4月には一人では食べきれない程のイチゴを収穫することがでるので、友達にお裾分けをしたり、ジャムにしたりと楽しいこともたくさんあります。

 

―先生方の印象など

研究室の様子

とてもフレンドリーな先生が多く、授業内容についての質問はもちろん、勉強方法や進路についてなど親身になって一緒に考えてくださります。また、先生の人数に対して生徒の数が少ないので、一人一人に先生の目が届きやすく、丁寧な指導を受けることができます。コロナの感染が広がる前までは、毎年、新入生歓迎会やサッカー大会など先生方や先輩方と一緒に盛り上がれるようなイベントもあり、私が高校時代に想像していたよりもずっと親しみやすく優しい先生方です。

―農学部を志望する中高生に向けてのエール

大学では、勉強だけでなく、部活やサークル、学園祭など楽しい事がたくさんあります。ぜひ大阪府立大学に来て下さい。

圃場の写真

【寄稿:2021年9月2日】※所属は寄稿当時。

大阪公立大学 農学部