田口 泰輝(たぐち たいき)
2015年3月 奈良県立畝傍高等学校 卒業
2020年3月 大阪府立大学 生命環境科学科 応用生命科学類 植物バイオサイセンス課程 卒業
2020年4月 大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 博士前期課程 入学

―応用生命科学類を目指した理由

私は、高校時代に家庭菜園に興味を持ち、これをきっかけに将来は植物に関わる仕事がしたいと考え、本学科を目指しました。入学当初は漠然と農業に関係することが学べるという感覚でしたが、実際は生物学の基礎からフィールドスケールまで幅広い内容を学ぶことができました。研究室では、植物の発達メカニズムに関する研究に取り組み、未知の事象を自らの手で解き明かすことの楽しみを知りました。大学院には、引き続き自身の研究テーマを追究し、自らの成長に繋げたいと考えて進学を志望しました。

 

 

―研究室での1日のスケジュール

私が所属する研究室では、コアタイムは決められておらず、どのようなスケジュールで実験を進めるかは個人に一任されています。実験に応じて柔軟に予定を組める点で融通が利くとともに、無駄に時間を過ごすことなく集中した環境で研究に取り組めます。また、短期的な計画から長期的な計画まで幅広いスパンの計画を立てる必要があり、これを達成する能力は社会に出てから必ず役立つと感じています。一方で、研究室内のミーティングも積極的に設けられており、自他の研究の進捗状況や結果に関して議論を交わし、研究者としてのディスカッション能力やプレゼン能力を鍛える機会も多々あります。これだけでは息が詰まりそうな雰囲気ですが、実際はメリハリをつけて研究に取り組んでおり、研究に関することだけでなく、プライベートな話題も交えて和気あいあいとした場面も沢山あります。

―先生方の印象

本学科に所属されている先生方は、とても教育熱心と感じています。先生によって違いはありますが、生徒に対して単に知識を提供するだけでなく、自分で考える機会を沢山設けて頂いています。また、研究室の先生方は、厳しくも私たちの意見や考えをしっかり受け止めて、アドバイスをしてくださります。こういった疑問を持っていて、それを確かめるためにこういった実験をしたいと相談した時は、とりあえずやってみなさいと背中を押していただけました。

研究室での活動の様子

―農学部を志望する中高生に向けてのエール

大学は確かに専門的な知識や技術を身に付ける場ではありますが、それ以外にも様々なことを学び、経験できる場所でもあります。皆さんには、ちょっとしたことでも興味を持ち、貪欲に取り組んでほしいと思います。きっとそれは皆さんの成長の糧となり、夢を叶えることに繋がると思います。

【寄稿:2021年10月15日】※所属は寄稿当時。

大阪公立大学 農学部