プロフィール

2020年 大阪府立大学工業高等専門学校(以降、府大高専) 機械システムコース 卒業後、大阪府立大学(以降、府大)3年に編入しました。

来年、大阪公立大学大学院へ進学する予定です。

趣味:バイクでツーリング

 

――工学に興味を持ったきっかけは飛行機!

府大高専の学校説明会にてOBとして談話

中学生の時に人生で初めて飛行機に乗り、飛行中に「飛行機はどのようにして速度を測っているのだろうか」という疑問を持ちました。

その後インターネットで調べてみたのですが、ピトー管による計測ということしか分からず、すぐには具体的な仕組みが分かりませんでした。しかし、式の意味を理解するために数学を先取りしていくうちに理解が深まりました。

ベルヌーイの定理やレイリーのピトー管公式を数学的に理解したときに、目には見えない事象が紙の上の式で表され、それが自分の乗っていた飛行機にも応用されていることに面白さを感じ、将来的にもっと工学を勉強して自分もエンジニアとして人々の暮らしを豊かにしたいと考えました。

 

――府大高専に行けば1年生から工学に特化した勉強ができる!

中学3年生の時に進路を決める必要がありましたが、過去に府大高専で教授をしていた祖父に、「府大高専に行けば1年生から工学に特化した勉強ができる」という話を聞きました。すでに将来はエンジニアになりたいと決めていたため少しでも早く工学に触れてみたいという気持ちが強く、府大高専に入学することにしました。

自分の通っていた府大高専は1、2年生では専門分野を絞らず、電気・化学・建築・土木などの様々な工学分野の実験、授業がありました。

府大高専の同期と卒業旅行(一番左 金沢さん)

当時はなぜ興味のない他の専門分野を勉強しなければならないのかと疑問に思っていましたが、現在機械系分野での研究を進めていると、府大高専1、2年生時に一つの専門分野のみでなく幅広く学んだことが役立つ場面が多々あり、専門の垣根を超えた広い視野の重要性を体感しています。

実験やレポート、企業との共同研究、卒業研究など大変なことがありましたが、友達のおかげで府大高専生活が充実していたため片道2時間弱の登下校もそこまで苦ではありませんでした。卒業後、それぞれの進学先・勤務先が全国に散らばってしまい、大きく環境が変わりましたが、5年間苦楽を共にした友達は今後の人生において欠かすことのできない存在です。

 

――高専から府大への編入という選択!

府大高専に入学し5年間の学生生活を送っていく中で、はじめは少しでも早く工学に触れてみたいという気持ちでした。しかし次第に、より専門的な知識・技術を学びたいと考えるようになり府大への編入学という選択肢を選びました。

工学域 3年に編入前は環境が大きく変わるため、充実した学生生活を送ることができるか不安でしたが、サークルや研究室のメンバーのおかげで毎日が充実しています。関わる人のバックグラウンドがこれまで以上に多様なため、広い視野が得られ物事を俯瞰的に捉えられるようになり、自分でも気が付いていなかった自分のやりたいことを見つけられました。

サークル活動(最後列左 金沢さん)

 

――常に能力を鍛えることを意識して大学院へ!

府大高専で研究発表する金沢さん

府大高専5年生時に、溶融塩ガス化に関する卒業研究を行いました。実際に手を動かし実験を行い、誰も知らない新たな発見が生まれたときに研究の面白さを感じました。

府大編入後に研究室を決める際、実験系の研究室を希望してもよかったのですが、府大高専で実験系の卒業研究をしていたので、大学ではプログラミングスキルを磨きながら研究を進めてみたいと思いエネルギーシステム工学研究室を志望しました。

研究を進めるにあたって、問題発見能力と問題解決能力のどちらもが重要であると考えています。しかし、これまでの学生生活では、問題解決能力を鍛える機会は多かったのですが、問題発見能力を鍛える機会はあまりありませんでした。こうした能力はエンジニアとして必須ですが、すぐに身につくものではないと思います。

問題発見能力を鍛えることを常に意識しながら、大阪府立大学大学院での研究生活を送っていきたいです。

 

――未来の目標は!

大学院修了後は、工学に興味を持った時と変わらず、エンジニアとして人々の暮らしを豊かにしたいと思っているので、メーカーでものづくりをしたいと考えています!

【関連情報】
●大阪府立大学工業高等専門学校が中百舌鳥キャンパスにて学校説明会を初開催(2021年8月20日 ニュース)

●受験生の皆様へ(大阪府立大学工業高等専門学校 Webページ)

●大阪公立大学 入試情報サイト

【寄稿:2021年12月13日】※所属は寄稿当時。