IRIS第7期生の乙山 美紗恵さんから寄稿記事が届きました!
3/19に行われた平成29年度IRIS活動報告会についてのレポートを自身がIRISで得た経験と共にまとめてくれています!どうぞご覧ください!
3/19、平成29年度IRIS活動報告会がA12棟サイエンスホールにて盛大に開催されました。IRIS(※)は大阪府立大学の理系女子大学院生チームです。今年度で7期目を迎え、これまでで最多の40名がメンバーとして活躍してきました。
活動報告会では、現役の大学生のほかIRIS-OG、自治体や研究機関の方々など計79名の方々にお集まりいただき、IRISの活動の三本柱である「子ども達に伝える」「IRISが学ぶ」「他事業と連携する」を軸として、今年度行ってきた活動内容を報告しました。
一つ目の柱「子ども達に伝える」では、小学生を対象としたサイエンス・キャンパス、オープンキャンパスでの中高生との交流会などについて報告しました。これらの活動は、科学の楽しさや面白さを伝えることを目標としています。私も高石市で行われたサイエンス・キャンパスに参加して、自ら科学実験の企画、運営を行いました。何度もリハーサルを重ねることで、本番で実験を成功させ、子ども達の笑顔をたくさん見ることができ、大きな達成感を味わうことができました。
二つ目の柱「IRISが学ぶ」では、IRIS同士が交流を行うIRISカフェや企業訪問などを報告しました。これらを通して、自分のキャリア形成に向けて学びを深めることを目標としています。私は、IRISカフェで、自分とは異なる分野のIRISメンバーと、研究室での日常や進路などについてたくさん話しをする機会に恵まれました。男子の比率が高い環境で過ごすことが多いので、女子だけの空間はとても新鮮で刺激を受けました。
三つ目の柱「他事業と連携する」では、大阪府立大学が関わっている、他のサイエンスコミュニケーション関連事業について報告しました。私達はティーチングアシスタントとしてさまざまなサイエンスコミュニケーション関連事業に参加しています。私は、堺市教育センター主催の「堺市中学校理科スキルアップ研修」(※)で、参加された先生方へ、進路相談の一助となるよう、理系進路選択に至った経緯と研究内容について説明しました。また、大阪府立環境農林水産総合研究所新棟オープニングイベントで開催された化学実験教室にも実験のアシスタントとして参加しました。
(※本学「未来の博士」育成ラボと「女子中高生のための関西科学塾」協力)
今回ご紹介した事例以外にも、IRISのメンバー達はひとりひとりが様々な形でサイエンスコミュニケーターとして活躍しています。それらの活動実績をまとめたIRIS活動報告集は大変充実した内容となりました。活動報告会では、女性研究者支援センター長の森澤先生から活動実績書がIRISのメンバーひとりひとりに手渡され「1年間でこれだけ成長できたんだ」という達成感を感じることができました。
今回の報告会には、IRISと企画を共催した大阪府内の自治体や研究機関の方も多く出席されており、参加者アンケートの結果では「とても良かった」という声が半数以上を占め、大変充実した報告会となりました。特に、昨年よりも活動内容が大幅に増えていることが印象に残ったという感想を多くいただきました。
IRISの活動と研究の両立は容易ではありませんが、IRISの活動を通して、分かりやすく伝えるためにはどうずればよいかを常に意識するようになりました。これは、研究にも活かせる力であると思います。また、IRISのようなコミュニティに参加することは、将来助け合える仲間が増えることに繋がると思います。IRISのメンバーと出会えたことを大切にし、今後も切磋琢磨しながら、活躍できる場を広げられるように頑張っていきます!
【寄稿日:2018年3月22日】
【寄稿:IRIS第7期生 乙山美紗恵(工学研究科 博士後期課程1年)】