2014年8月25日から30日の6日間、「さくらサイエンスプラン」を通して、本学と学術交流協定を結んでいる王立プノンペン大学(RUPP)から学生・教員10名が来日し、本学の教員や職員、学生との交流を深めました。
互いに英語が外国語である日本とカンボジアの若者たちが、言葉や文化の壁を超えて共に過ごした6日間。
専門分野の知識を深めるだけでなく、様々なつながりを生んだプログラムの様子を彼らの『声』から追いかけます。
—さくらサイエンスプランとは?
「日本・アジア青少年サイエンス交流事業」(さくらサイエンスプラン)は、産学官の緊密な連携により、優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めることを目指し、独立行政法人科学技術振興機構(JST)により平成26年度より開始された事業です。
<DAY1>
植物工場研究センター→佐賀研究室→中島研究室→黄瀬研究室→本田研究室
/Visiting plant Factory & IT Related Lab.
RUPPのメンバー到着後、私たちは府大の教育研究フィールドと植物工場研究センターを見学しました。フィールドではそこで収穫された果物、植物工場では人工光によって栽培された野菜を使ったサンドイッチを頂き、大変貴重な経験をさせていただきました。(谷口 博紀)
Professor Seta’s team guided us to visit many professors and laboratories. We were so impressed with their researches and technology of Japan.(Saly Sakey)
<DAY2>
グランフロント大阪 ナレッジキャピタル→大阪市立科学館→大阪城
/Scientific Experience with Students of Seta lab.
It is the place that I Love the most. It is the place for fun, learning, exploring, and interacting with science. Besides, reading and studying the phenomenon of physics, chemistry, geology,… from textbooks and try to remember all of them by heart; we just go to the Museum then we can learn all those things, even kids can learn then in entertainment way.(Rim Beanbonyka)
RUPPのメンバーが自分の知らないこと、興味を持ったことに対して目を輝かせながら質問している姿がとても印象的でした。私も一人の大学院生として、知らないことをそのままにせず、彼らのように解決に向けて意欲的に動く姿勢を身に付けないといけないと反省しました。(岸本 一樹)
RUPPメンバーは(ナレッジキャピタルのスタッフさんに)興味深い質問をたくさんぶつけていました。大阪市立科学技術館では、たくさんの科学技術の展示やプラネタリウムを鑑賞。2日目の夕食後には、初日よりもお互いについての理解が深まりました。(永井 亮祐)
<DAY3>
SiMS履修生とのグループセッションやディスカッション
/SIMS:One-day session of leading graduate corse
カンボジアと日本の若者が集い、互いの国について共に考え議論することを、私はとても誇りに、幸せに思うと同時に、信じられないほど幸運なことだと思います。より良い世界を作るための鍵は、その国々の未来を担う若者に考えるチャンスや様々な事柄をシェアし互いから学ぶ機会を与えることだと私は思います。(Emmanuel Ayedoun)
In the morning, a professor from OPU presented the SiMS program to RUPP students and lectures. In the afternoon, there was a fascinating discussion between Cambodian and Japanese students about the E-Commerce of both countries. We learned a lot from one another, and we have brought back all those ideas to our home country for the future implementation of E-Commerce.(NGET Rachana)
<DAY4>
和歌山大学→新日鉄住金株式会社
/Visiting IT Lab.@Wakayama Univ. & Nippon Steel & Sumitomo Metal
午前中は和歌山大学を訪問。RUPPメンバーは活発に質問し、議論を交わしていました。午後は、新日鉄住金株式会社へ。巨大なプラント内には大きな機械類がたくさんあり、とても興奮しました!(厳樫 佳久)
(On the way to Wakayama University) Along the way to there, we always keep our eyes open to see how amazing life style and technology they are. We were also interested in all research topics presented by professors and students at Wakayama University.
(About Nippon Steel & Sumitomo Metal)We was very exciting for the chance to visit one of the best steelmaker in the world. We were so lucky to know and see the main process of iron making, steel making, and till the final products. It is like a miraculous work that they can keep factory process all the time. (Chanrith Phoeurk)
<DAY5>
ワークショップ
/Cultural Experience & Research Discussion
I-siteなんばにて、カンボジアと日本の相互理解を深めるワークショップを行いました。これはカンボジアについての理解と共に、私たち自身について考える貴重な時間でした。壁一面の大きなホワイトボードを使って楽しみながらプレゼンテーションを作成し、活発な意見交換を行うことができました。その中で、私たち日本人はカンボジアの友人たちから学んだことがありました。(谷口 博紀)
『More smile, more happy:-D』
<DAY6>
Back to Cambodia.
■すべてのプログラムを終えて
今回のプロジェクトに参加するまでは,英語に苦手意識を持っていましたが,彼らはすごく親切に接してくれ,上手でない英語でも伝わることを学び,英語を使ってコミュニケーションを取ることが楽しくなりました.彼らのおかげで僕は変わることができました.
谷口 博紀(理学部 情報数理科学科)
彼らとコミュニケーションを取ろうと試行錯誤する中で、たとえ英語が拙くても、自分の意志次第で言葉が異なる人とも交流できることに気づくことができました。この気付きを通じて、少し英語で話すことに対する自信が湧き、他の国々にも行って様々な人と交流してみたいと考えることができるようになれたので、このプロジェクトのお陰で自分が見る世界が拡がったように感じています。
岸本 一樹(理学系研究科 情報数理科学専攻)