8月19日に、「リビング子ども科学大学 集まれ!未来の科学者たち」が本学中百舌鳥キャンパスにて開催されました。夏休みに子どもたちが科学に触 れ、大学を体験できる企画として、サンケイリビング新聞社が企画しました。小学校3・4年生のお子さんとその保護者の方を対象にリビング紙面及びWebサ イトを通じて募集が行われ、なんと定員25組のところ約14倍の申込みがあったそうです。
■当日のプログラム
10時~12時 理学系研究科教員・学生による科学実験(2種類)
「モーターを作ってみよう!」久保田 佳基 教授
「7つの色を観察しよう!」河相 武利 准教授
12時~12時30分 電波望遠鏡見学
12時30分~13時30分 昼食(各自で生協食堂を利用)
13時30分~14時30分 友好祭実行委員によるキャンパスツアー
<科学実験・工作>
小雨降るあいにくの天候でしたが、お父さんお母さんに連れられて続々子どもたちがやってきました。最初のプログラムは、理学系研究科の久保田佳基 教授と河相武利 准教授の指導による科学実験です。まずは電池やエナメル線、磁石などを使って、モーターを作ります。磁石を使うとなぜ電気が流れてモーターが 回るのか、「磁石の動きと電気の流れには関係がある」という少し難しい内容の説明も、みんな熱心に聞いていました。保護者の方にも手伝ってもらいながら、 厚紙にエナメル線を綺麗に巻いてコイルを作り、安全ピンで回路を繋げ、磁石を紙コップの底に装着すれば出来上がり!自分で作ったモーターがくるくる上手に 回ったときは、子どもたちや保護者の方からも歓声が上がりました。
続いて行われたのは光に関するお話。「実は太陽の光は7色からできていて、だから虹も7色なんだよ」と河相先生。原理の理解は難しくても、簡易分光 器で光を覗けばたくさんの綺麗な色が表れる様子にみんな夢中になっていました。蛍光灯や液晶ディスプレイなど色々な光によって、その色も変わるそうです。 簡易分光器作りはご自宅に帰ってからのお楽しみとなりました。
<電波望遠鏡見学>
その後、小川英夫特認教授のガイドでA13(サイエンス)棟の屋上にある電波望遠鏡を見学。電波の仕組みを知るために、テレビのアンテナを使って実 験が行われました。どんなものをアンテナの前にかざすと電波が遮られテレビが映らなくなるか、子どもたちは傘もささずに網や発砲スチロールをかざし、「映 らなくなった!」「これは映ってるなぁ」と興味津津でした。
<生協食堂での昼食>
午前のプログラムが終了した後は、大学生や教職員以外はあまり利用することのない生協食堂でのお昼休憩です。大学も夏休み期間のため、学生たちの姿もまばらでゆっくりお昼ごはんを食べていただけたようでした。
<キャンパスツアー>
最後のプログラムは友好祭実行委員会の学生たちによるキャンパスツアーです。3班に分かれ、食堂から学術情報センター前、白鷺門通りのモニュメント 前、府大池と回りました。「府大に植えられている桜の品種は?」「モニュメントは何年前に建てられた?」など各ポイントで出題されるクイズは、学生たちの 思惑をよそに正解者が続出。お兄さんお姉さんたちとのコミュニケーションを楽しんでくれたようでした。ツアーの最後には雨も上がっていました。
今回、堺市などの近隣からはもちろん、枚方や茨木市、京都府・兵庫県からもご参加いただきました。保護者の方も子どもさんも、なかなか体験することのない教員の講義やキャンパスの雰囲気を堪能してくださったようでした。夏休みの宿題にも少し役立ったかもしれません!
【取材:玉城 舞(広報課)】
【取材日:2015年8月19日】