実家が動物病院を営む家庭環境もあって、将来は獣医師をめざす本学獣医学類2 年生の森美沙季さん。この春(2020年春)からは妹の愛理さんも同学類に入学し、先輩、後輩の間柄に。二人で獣医師になるという目標に向かって、大学生活を送っています。
ーお二人が獣医師を志したきっかけは?
美沙季さん
私たちの父親が獣医師であること。それが一番大きなきっかけです。最初は建築の道も考えていましたが、獣医師の道は父や母の協力や理解があるため、自分の将来をより現実的に考えることができるのではないかと思いました。実際、獣医師になりたくないとは全く思っていなくて、親からは勧められていました。
ーお父さん、喜んでいたでしょう?
美沙季さん
そうですね。高校2年生の時には獣医師になろうと決めていました。いろんな動物全般を診なければいけないので、1人だといろいろストレスを抱え込んでしまうらしいです。父と私たち姉妹の3人で病院を営むとストレスが軽減されるなど、良いメリットもあるようです。
愛理さん
私は小学生の頃から、獣医師一本でした。実家の1階が動物病院なので、小さい頃から動物の面倒をみていました。捨て猫を受け入れると、看護師さんがいない時間帯は私がお世話していたんです。獣医師をめざすきっかけは、それが大きかったです。私は人とコミュニケーションをとることが好きなので、患者さんにちゃんと説明して安心して治療してもらえるような獣医師になりたいです。
ー府大をめざした理由は?
美沙季さん
家から近かったこともありますし、小動物の臨床で結構有名だと聞いていました。それに優秀な先生がいらっしゃると父も言っていたので府大に決めました。
愛理さん
姉が受験生だった頃、家全体が受験モードでした。私は高校一年生の勉強だけど、姉と同じくらいの勉強量をこなしていました。高校一年生から「受験勉強が始まっている!」みたいな状況だったので、現役合格できたと思っています。
ー美沙季さんは愛理さんの1年先輩になります。昨年の大学生活を振り返ってください。
美沙季さん
平日は学校の授業や部活動が中心でした。授業にはきちんと出席し、成績も残しています。獣医学類の同級生は良い人が多い。みんな動物が好きだし、話も合います。また、部活動は硬式テニス部に所属しており、勉強との両立もできました。一方休日は好きなことをしていました。ファッションが好きで、ショッピングや刺繍もしています。
ー獣医学類の特色のひとつとしては1学年約40人ということ。
美沙季さん
同級生はみんな優しいし、良い人ばかりです。1年生の時は他の学類生との授業もありますが、2年から6年まではその40人がクラスのようにずっと一緒。みんなの相性が合うかどうかは重要です。
また、獣医学類の先生方が高校のように担任、副担任を担当するので、学生との距離が近いのも特徴です。
ー愛理さんは今春からの大学生活でやってみたいことはありますか?
愛理さん
これまでバレエをしていたのですが、府大にはないので、ダンスサークルに入ろうかと考えています。それに春から姉と共同生活をするので、甘えないように家事を頑張りたいです。
ー美沙季さんは2年生に向けて目標はありますか?
美沙季さん
授業が忙しくなるので、頑張ってついていきたいと思います。あと私の同級生たちは個性的な人がたくさんいて、それぞれ好きな分野があって面白い。例えば飼っているエキゾチック系の動物のためにまっすぐ帰宅する一人暮らしの子がいます。そういった突き抜けている人たちと話すのは楽しいし、尊敬します。
ーこの6年間でお二人は研究室にも入るだろうし、あらゆる勉強をすると思います。これからの学業で希望はありますか?
美沙季さん
私は昔から手先が器用で、父から向いていると言われているので外科に行きたいです。府大には外科に優秀な先生がいらっしゃるので興味があります。
愛理さん
私は人間と動物を比較したい。動物は言葉を話さないけど、人間は話せる。でも動物にも外部に発信する信号があると思う。そういうことを比較して、人間と動物の違いを考えてみたいです。
ー頑張って合格して、獣医師になりたくてこの道を進んでいるお二人のように、獣医師をめざしている人たちはたくさんいます。そんな方々にメッセージをお願いします。
美沙季さん
この世の中、夢を持てること自体が実は素晴らしいことだと思います。だから獣医師になりたいという夢を持てたなら、その事を誇りに思って諦めずに頑張って欲しいです。
愛理さん
動物が好きであること、そこに尽きます。実家の動物病院で私たちはいろんな状況を見てきました。動物が好きではない人に獣医師はなれないと思います。
ーありがとうございました。これからの大学生活、頑張ってください!
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【取材日:2020年3月】 ※所属は取材当時