森瀧 瑞希(もりたき みずき)さん 2018年3月 広島市立基町高等学校 卒業 2018年4月 工学域 電気電子系学類 入学 2022年3月 工学域 電気電子系学類 情報工学課程 卒業予定 |
―工学域 電気電子系学類をめざした理由
私が小学生の頃、スマートフォンが普及し始めて、世界は大きく変わっていきました。手のひらにのるサイズのその小さなコンピュータは、それまでの携帯電話の概念をひっくり返すほどのたくさんの機能を持っていました。こうしてスマートフォンが世界中の人々のライフスタイルを変え、インターネットやコンピュータが「便利なもの」から「生活に欠かせないもの」に変わっていく中で、自分も情報技術を使って多くの人々に影響を与えるようなものを作りたいと思うようになったのが情報という学問の道を志したきっかけです。
高校生になって進路を考える中でも、情報技術は幅広い分野で必要とされており、将来活躍できる道が広がるだろうと確信して情報工学課程のある電気電子系学類を目指しました。
―研究室での1日のスケジュール
本来は私の研究室にはコアタイムがありますが、コロナ禍のため研究室へ行かずにオンラインで研究活動をすることの方が多かったです。研究内容にもよりますが、パソコン一つあれば研究が進められるのも情報学という分野の魅力だと思っています。
私が研究室へ行く日のスケジュールの一例を紹介します。
午前中は家で研究の作業を行い、その日に進める内容の目処を立てます。その後昼前に研究室へ行き、研究室内の友達と昼食を取ったりします。
午後は午前中に考えたことをもとに引き続き作業を行います。私の研究では、人工知能を学習させて研究を進めていくので、計算能力の高いコンピュータが必要となります。研究室には個人では購入できないような計算能力の高いコンピュータがたくさんあり、それらを使って研究を進めていきます。
ミーティングがある日は同じ研究グループの学生や先生と集まり、進捗報告をしたり、研究のアドバイスをもらったりします。
私の研究の場合はほとんどパソコンに向かってばかりですが、研究室内には作成したシステムを被験者に使ってもらって実験を行う人も多くいます。私も先輩や友人の研究に被験者として参加することが多くあり、とても楽しいです。
―先生方の印象など
先生方は親身になって研究の相談に乗ってくれたり、様々なアドバイスをくださったりと、とても頼りになります。研究室内で成果発表をする際などは厳しい指摘を受けて怖く感じることもありますが、普段のミーティングではとてもにこやかに話をしてくださり、研究活動を楽しく進められます。研究のためには全力を注いでくださるので、非常に円滑に研究活動を進めることができます。
―情報学研究科を志望する大学生・中高生に向けてのエール
情報学は近年、めまぐるしく発展している分野です。全世界の研究者が次から次へと新たな技術を発表し、追いつくのが大変な印象もありますが、その分それらの技術を応用して自分が新たな領域を開拓していく余地もあります。研究内容は多くの人の生活に役立つ内容も多く、大変やりがいのある研究ができると思います。
【寄稿:2022年2月26日】※所属は寄稿当時。