先日、JAXAからの派遣学生として国際会議に参加した佐々木 貴広さん(大学院工学研究科博士後期課程1年)から、現地レポートが届きました!

学部を4年、大学院修士課程を2年、そして博士課程の1年目として7年目の学生生活を突っ走る佐々木さん。

読み応えのある貴重な経験、バイタリティに満ちた活動レポートでした。どうぞご一読下さい!

みなさんこんにちわ!大学院工学研究科の佐々木貴広です。大学では航空宇宙工学を専攻しています。

10/12~16に、第66回国際宇宙会議(IAC: International Astronautical Congress)に宇宙航空研究開発機構(JAXA)派遣学生の学生リーダーとして参加しました。

本会議は、各国の宇宙機関の機関長や宇宙飛行士の方も参加される、宇宙分野では世界最大規模の会議です。2年前は北京、昨年はトロント、そして今年は聖地エルサレムでの開催となりました。

IAC001

 

本JAXA派遣プログラムでは各国の宇宙機関(アメリカのNASAや韓国のKARIなど)の派遣学生との交流があります。宇宙という共通の話題にとどまらず、各国の文化や言語の話題まで幅広いコミュニケーションを行いました。

他にも、本JAXA派遣プログラムでは「JAXA学生プレゼン」や「宇宙教育アウトリーチ」を行います。

 

 

「JAXA学生プレゼン」では、オリジナルのかぐや姫のストーリーを作り、その中で日本の文化や宇宙開発に関する発表を行いました。日本の文化では書道、空手、薙刀、そろばんについて、日本の宇宙開発でははやぶさやイプシロンロケットといった大きなプロジェクトから大学衛星といった身近なものまで幅広く発表しました。

 

「宇宙教育アウトリーチ」では、現地の生徒(日本でいう中学生)を対象に派遣学生全員でアウトリーチ活動を行いました。今回は、宇宙空間について学ぶ真空実験、宇宙服を着た船外活動を模擬したパズルゲーム、宇宙の広さを体感してもらう惑星の距離コンペティション、宇宙に開く展開構造物を学ぶミウラ折りの4つを行いました。初めは子供との英語でのコミュニケーションに緊張しましたが、始まってみると子供たちの好奇心にあおられ、教える側の大学生も同じように楽しむことができました。

来年の国際宇宙会議はメキシコのグアダラハラ (Guadalajara)。宇宙に興味のある学生は、来年度のJAXA派遣プログラムにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ここでしかできない貴重な経験がたくさんできます!

  

佐々木さん、ありがとうございました!充実した研究生活をお過ごし下さい!

 

【取材:皆藤 昌利(広報課)】

【取材日:2015年10月20日】