水族園でたった一人の獣医師として、動物たちのために奮闘する先輩のお話を聞いてきました!
◆毛塚 千穂(けづか ちほ)
須磨海浜水族園 獣医師
埼玉県生まれ。新潟高校卒。
2011年 大阪府立大学 生命環境科学部獣医学科 卒業。
<入学前編>
―獣医師を目指したきっかけは?
幼い頃から動物が好きで、将来働くなら好きなことに関われる仕事がしたいと思ったのがきっかけです。
-どうして府大を受験したのですか?
寒い所が苦手で、関西弁にも憧れを感じていたので関西に行きたかったんです。受験勉強をする中で、府大の赤本に書かれた「都会の中の田舎」というフレーズにも惹かれて、府大を受験しました!
<府大の思い出編>
―部活やサークルは何かされていましたか?
女子ソフトボール部に所属していました。それまでは白鷺祭実行委員会にも所属していました。
―学内で好きだった場所はありますか?
シュライク!あのファミレスみたいな空間で友達とお喋りした時間は、とても良い思い出です。
―府大でよかったなぁと思う点はなんですか?
府大は当時から、学生も先生たちも職員さんたちもみんな気さくで、みんないわゆる“関西人の良さ”がある大学でした。あとは、森みたいに緑がいっぱいのキャンパスはとても居心地が良かったです。本当に「都会の中の田舎」って感じでした。
<獣医師編>
―どうして水族園の獣医師になったのですか?
動物のなかでも特に大動物や野生動物が好きで、野生動物に関われる仕事がしたかったからです。
―獣医師というお仕事の魅力(やりがい)は何ですか?
動物たちの元気な姿を見ること、それを皆に見てもらって感動を与えること、そして繁殖が上手くいって新しい命の誕生を見ることです。
―命を扱うお仕事とどう向き合っていますか?
水族園に来る人たちに動物の一生を全て知ってもらいたいと思っています。元気な姿だけでなく、病気も死も含めて動物の一生を伝えていきたい。須磨水族園では動物が亡くなるとその生涯の年表や献花台、教材用の標本を作ったりもします。生物の知識だけでなく、命の大切さも伝えていきたいと思っています。
<後輩たちへメッセージ>
―大学在学中にやっておくべきことはなんですか?
勉強!大学で学んだことは、実際社会に出てみるとほんの一部だったことがよくわかりました。
―学生時代と就職後とで大きく変わったこと・気づいたことはありますか?
学生時代は受け身でも勉強ができていましたが、社会人になるとより実践的で常に臨機応変なアドリブ対応が求められます。学生時代とは違って、自分から積極的に勉強する姿勢でないと勉強はできないとわかりました。
―最後に、働く女性として、後輩女子たちへエールをお願いします!
女性は出産や育児があり大変だとは思いますが、最近は育児休暇なども充実してきて、女性が活躍できる場はどんどん増えてきています。諦めずに一生懸命勉強して、欲張って何にでも挑戦してほしいと思います!
【取材:
松田 景太(MICHITAKERs/大学院工学研究科 物質・化学系専攻 修士1年)
朴 侑希(MICHITAKERs/生命環境科学域 自然科学類 3年)】
【取材日:2014年7月9日 ※所属・学年は取材当時】