2016/6/30に行われた公開講座「関西経済論」に、本学の工学部航空工学科ご卒業で、三菱航空機株式会社 取締役副社長 兼 MRJチーフエンジニアの岸信夫さんが登壇されました。
国産旅客機YS-11の初飛行から53年ぶり、2015年に初飛行を果たした国産小型旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の開発に関わってこられた岸さん。MRJの知名度や関心度の高さもあり、会場のU-ホール白鷺は1,000を越える客席がほぼ満席となりました。
講演の冒頭では、飛行機開発に関わりたくて航空工学を学べる数少ない大学として大阪府立大学を選ばれたこと、また、今もある中百舌鳥駅近辺の中華料理屋・豚麺(とんめん)でよく食べていたお話や、近隣の方に「府大生か?」という声かけからビールをご馳走してもらったお話など学生時代のエピソードをご披露いただき、会場の雰囲気はとても和らぎました。「この大学に育てていただいて今がある。この町に、この大阪に来て本当に良かった。」そうおっしゃられていたのがとても印象的でした。
その後、MRJ開発の経緯や航空機産業の未来のために取り組んでいることをお話いただき、最後に「伝えたいものが詰まっています」というアナウンスで、MRJおよび三菱航空機のブランドメッセージムービーを見せていただきました。
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●We are building the MRJ
その中にあった「無いものは、つくるしかない。」というメッセージ。
答えや模範とするものが無い問題だからこそ、考えて解をつくる、そのために多くのことを自ら学ぶ。「学び」そのものにも関わるメッセージやそれを実践してきた岸さんの足跡に、多くの学生や子どもたちが触れて感じて欲しいと広報担当者は思いました。
YS-11から50年以上の時間が経ち、ノウハウはほぼ全て途絶えたところからのチャレンジ。それは使命ともいえる強い気持ちで関わってきた岸さんはじめスタッフの方の想いを、講演からもムービーからも感じることができました。
岸さん、ご多忙の中のご講演、本当にありがとうございました。
●ミチテイク学生メンバーによる府大生による岸さん取材記事もご覧ください!
OB訪問!三菱航空機株式会社 取締役副社長執行役員 岸 信夫さん
(大阪府立大学Webマガジン「ミチテイク・プラス」/2016.4)
●参考サイト
三菱航空機Webサイト
【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2016年6月30日】※所属等は取材当時