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自分のやりたいことを見つけて、突き詰めて学ぶことができる環境でした

地域保健学域 教育福祉学類 4年生

木戸奏江(きど かなえ)さん

地域保健学域 教育福祉学類を受験した理由は?

高校生の時、自分のやりたいことは何なのかと悩んでいました。理系文系問わず、様々な分野を調べる中で、高3の時に社会福祉学に出会いました。私は小学校の時に進行性筋ジストロフィー症と診断を受けました。「障がい」を扱う学問があることを知り、自らの日常生活の中で生じる障がいについての疑問や違和感への答えがそこにあるような気がして、「障がい者に関することを学びたい!」と思いました。

そんな時期に、大阪府立大学に教育福祉学類があることを知りました。学類について調べれば調べるほど、自分がやりたい学問や進む道が明確でなくても自分のやりたいことをここで見つけて突き詰めて学ぶことができる環境があるのではないかと感じ、受験しました。

具体的にどのようなことに興味を持ったのですか?

社会福祉学の中に自分の人生のヒントや指針になるものがあるのではないかと考えました。社会福祉学には、『障害の社会モデル』という言葉があります。「障がいは、その人の身体によって作られるのではなく、社会の在り方によって作られる」という考え方を表した言葉です。この言葉に出会った時、強い衝撃を受け、目の前がパッと開けたように感じました。

それまでは「自分はあれができない、これもできない」と考えがちでした。ですが、例えば駅にエレベーターを付ければ車椅子の方も利用できるようになるように、環境へアプローチすることによって、絶対に消えないと思っていた障がいが障がいでなくなることを知りました。自分がずっと付き合っていかなければならないと思っていた障がいに対する考えが変わって、いっそう社会福祉学に興味を持つようになりました。

大学生活で印象に残っていることは何ですか?

教育福祉学類で学んだ4年間です。教育福祉学類の学生は、真面目で各々が何かしらの想いと情熱を持って勉学に励んでいる印象があって、とても刺激になりました。授業中も、他の人の発言や意見から、自分がやっている活動のヒントや気づきをたくさんもらえました。

また、頑張っている人をからかったりする雰囲気がまったくありません。むしろ周りに頑張っている人達が多くいて「自分も頑張ろう」と思える環境こそが、私の学生生活における価値のある時間だったと思います。

どのような就職活動をされていたか教えてください

就活を始めるのは早かったです。複数のインターンシップ(以下、インターン)に参加しましたが、最初のインターンは2年生の春休みの時でした。

教育福祉学類では、授業の一環で2週間インターンやボランティア活動などの学外活動に取り組む必修科目がありました。そのため、自身のインターンも抵抗なく始めることが出来ました。休学してアメリカで2つの機関のインターンに参加するなど、長期休暇の時は常にインターンなどに参加するようにしていました。

その中で自分の今後の働き方が想像でき、インターンで終わせたくないなと思ったのが、就職先のWHILL株式会社です。WHILL株式会社は次世代型の車椅子を製造するベンチャー企業で、社会福祉に直接関係する仕事ではないのですが、教育福祉学類で学んだことが生かせる現場だと思い、ここで働きたいと思いました。

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在学生・これから大学生になる方々へのメッセージ

大学生の最大のメリットは、いろいろな所に行き、多くの経験を積むことができることだと思います。国内外問わず、インターンでもボランティアでも「どうしてあなたは、そこにいるのですか?」の問いに「勉強のために来ました」の一言で、受け入れてもらうことができます。しっかりと自分で準備をして、学びたいことや経験しておきたいことに向かって、長期休暇を有意義に使うことをおすすめします!そうすることで、充実した4年間を過ごせるのではないでしょうか。

 

【取材:西野 寛子(広報課)】
【取材日:2017年2月7日】 ※所属・学年は取材当時