I-siteなんば「まちライブラリー@大阪府立大学」で2017年11月17日(金)に開催された第38回アカデミックカフェ。テーマは「海は人類を救う」、カタリストを務めたのは工学研究科 航空宇宙海洋専攻 海洋システム工学分野の中谷直樹教授でした。
まずは中谷先生の自己紹介と、先生が海上で撮影されたとても綺麗な海の写真を紹介していただきました。陸からは見ることのできない海の姿に「きれい」という声も多く聞こえてきました。
参加された方に事前にお渡ししていた番号札から、先生がランダムに番号を選び、選ばれた方が話題をチョイスするという参加スタイルで講義は進んでいきます。
ペットボトル・水・二酸化炭素を使った簡単な海に関する実験や、海底資源のマンガン団塊の実物を見て触れるという時間もあり、今まで知らなかった海の一面を知るきっかけとなった方も多いのではないでしょうか。
「海」が持つ機能はとても多く、私達はすでに海から多くのことを救ってもらっています。
そして、まだまだ知られていない海の機能もたくさんあります。
それを知っているのと知らないのでは、海に対する考えが変わってきます。
「海を守り、育て、理解し、その恵みを上手に使えるような社会をつくる基盤技術が必要だ」というまとめで締めくくられました。
講話終了後も先生への質問が多く続き、参加された皆さんの海への関心の高さがうかがえました。
▼中谷先生がご推薦された本
海洋地球研究船「みらい」とっておきの空と海 柏野祐二、堀E.正岳、 内田裕(幻冬舎)
海の教科書 波の不思議から海洋大循環まで 柏野祐二(講談社)
天気と海の関係についてわかっていることいないこと 和田章義(ベレ出版)
【取材日:2017年11月17日】※所属は取材当時