みなさん、「コモンズTA」って聞いたことありますか?コモンズTAとは、B2棟ラーニングコモンズで、主に学域1年~2年生を対象に学習支援を行う大学院生スタッフのことです。(TAとはTeaching Assistantのことです。)
支援内容の例としては、レポートの書き方、プレゼンテーションの仕方、学習の進め方、文献・論文の探し方・読み方などの各種アドバイス、学内サービ ス(学生ポータル、学習・教育支援サイト等)の案内、そしてソフトウェア(Word、Excel、PowerPoint等)の活用指導などです。
http://www.osakafu-u.ac.jp/library/facility/lc/ta/
今年度(平成27年度)から始まったこのコモンズTA。徐々に利用者が増えてきていますが、今回、実際にTAをされている院生の声を聞く機会をいただきました。
どのような相談が多いのか、どう活用して欲しいのかなどなど、TAからの生声をお届けしたいと思います。
-なぜコモンズTAになろうと思ったのですか?-
昨年度、学情(図書館)3階にある学生用PCスペースのTAをやっていました。その流れもあって、担当教授から「やってみないか」という声をかけていただき、参加を決めました。
自分自身も工学部出身で部活(交響楽団)もやっていましたので、1~2年生のうちはほぼ毎日レポートに追われていました。講義を受けたり実験を行った後に 部活動に参加して、その後に朝3時くらいまでレポートに費やして、少し寝てまた朝から講義に出て勉強して…という事もありました。そういった中で、レポー トや研究活動の基本的な流れや要点を学生生活の早いうちから知っておくと成果も変わるなと感じていましたので、そういった事を後輩に伝えられたらと思い、 やってみることにしました。
-4月以降、どのような相談、学習支援がありましたか?-
貸出パソコンや学内無線LANへの接続に関する質問も多いのですが、レポートや課題に関する相談も比較的多いです。たとえば工学の学生だと「物理学 実験」などでレポートを書く機会が1年次からあるのですが、その中で「実験する、考察する、レポートにまとめる」という研究の基本プロセスに初めて向き合 う学生が多く、まずはその流れと留意するポイントを伝えています。レポートや論文は書けば書くほど洗練されていくものですし、実験で得た結果をいかなる角 度で考察するかは、年次が上がったり大学院に進学したりしても必要とされるスキルですので、時間をかけてしっかりと伝えるようにしています。
-相談に訪れる学域1~2年生は、どのような印象ですか?-
今のところは1年生で、かつ1人でラーニングコモンズに来て勉強に取り組んでいる人が相談に来るケースが多いです。そういった相談者層なので、勉学への意識が高い学生が比較的多い印象を受けています。
-支援を通じて、これから大学生の学び方をつかんでいく学域1~2年生に対して、どういったことを伝えていきたいですか?-
「実験を行って、それに対して考察して、レポートを書く(研究論文にまとめる)」というプロセスは、研究室に配属された後の研究活動の流れにもそのまま直結していきます。
その一連の流れ、勘所を今のうちから体験したり準備したりしておいて、いざ研究室に入った後にすぐに活かせるようにして欲しいなと思います。
村瀬さん、ありがとうございました!
ラーニングコモンズを利用する学生、特に1年生のみなさん、大学での学び方と高校までのそれとはまた少し違います。こういった機会をうまく使って先輩から「大学での学び方」をどんどん吸収して、早いうちに流れや勘所をつかんで充実した学生生活を送ってくださいね!
臆せず、受け身にならず。「自ら学びをつかみに行く」その主体性も、「学生」である大学生にはとても重要な姿勢です。コモンズTA、ぜひ利用してくださいね!
【取材:皆藤 昌利(広報課)】
【取材日:2015年6月23日】