日本海に面した人口8万3千人の兵庫県豊岡市。
「城崎温泉」や「コウノトリ」といったキーワードでピンとくる方も多いのではないでしょうか。そんな豊岡市は現在国内外に向けてPRを強化し、その存在感を高めようとしています。
そんな豊岡市の観光推進を一手に担う組織「大交流課」に本学OGのノロ・ランドリアさんが在籍しています。海外プレスの取材をセッティングしたり、自ら海外に赴いて豊岡をPRしたりと多忙な毎日をおくるノロさん。忙しい合間をぬって様々な場所にも足を運び、リサーチを欠かさないそう。そんなノロさん、そして同じく大交流課に在籍する小山真琴さん、本学学生の村上さん・松下さんと一緒に豊岡を巡りました!
<散策メンバー>
ノロ・ランドリアさん(豊岡市 国際交流員)
小山 真琴さん(豊岡市 海外戦略推進員)
松下 裕司さん(大学院工学研究科 電子・数物系専攻 電子物理工学分野 博士前期課程2年)
村上 美詞さん(地域保健学域 教育福祉学類4年)
仲田 くるみ(大阪府立大学 広報課)
▼ノロさんのインタビュー記事はこちら(取材:村上さん、松下さん、広報課)
http://michitake.osakafu-u.ac.jp/2017/01/11/noro/
●兵庫県立コウノトリの郷公園・豊岡市立コウノトリ文化館
まずは豊岡市の“市の鳥”でもあるコウノトリに会いに、兵庫県立コウノトリの郷公園へ。
ここでは、飼育・遺伝的管理によってコウノトリを飼育下で保存しながら、適正のある固体をリリースすることにより野外個体群を維持・成立させています。(兵庫県立コウノトリの郷公園パンフレットより抜粋)
同公園内にある豊岡市立コウノトリ文化館では、高橋副館長にコウノトリと人との共生、コウノトリを育んできた豊岡盆地の豊かな自然環境についてレクチャーしていただきました。1971年に日本の自然界で1度は姿を消したコウノトリ。40年におよぶ人口飼育の取組みは困難を極めましたが、1989年に初の繁殖に成功、2015年にはついに100羽目の放鳥を果たしています。
●城崎温泉
北近畿の温泉の名所「城崎温泉」
駅前からつづくのは風情ある温泉街。北柳通り、湯の里通り沿いには外湯が点在しており、城崎温泉ならではの景色が堪能できます。近年では外国人旅行者が急増、取材した日も街を散策する旅行者の姿を多くみかけました。
城崎温泉には7つの外湯(さとの湯、地蔵湯、柳湯、一の湯、御所の湯、鴻の湯、まんだら湯)があります。中でも鴻の湯は最も古く、舒明天皇の時代にコウノトリが足の傷をいやしたことから発見されたといういわれにもとづいて名付けられたそうです。
湯の里通りを道なりに進むこと数分、城崎温泉の源泉「城崎元湯」に到着。あたりには湯煙が漂います。
[豊岡ひとくちメモ]
実は豊岡市はかばんの製造品出荷額で国内首位を誇ります。JR豊岡駅近くのカバンストリート(愛称)には多くの外国人が訪れているそう。城崎温泉街の中にも多くのかばん店が軒を連ねていました。
●出石で蕎麦打ち体験
温泉街を堪能した後は、出石(いずし)に移動。
出石は出石焼きの小皿に盛られ、卵やとろろ、大根おろしといった多彩な薬味でいただく「出石そば」で有名な街。今回はノロさんと一緒に蕎麦打ちを体験させていただきました!
日本国内のみならず、世界に向けて魅力発信に精力的に取り組む豊岡市。豊岡でしか味わえないモノ・コトを丁寧に育み発信していく、それを支えているのはノロさん・小山さんという市の職員だけでなく、豊岡を愛する地域の皆さん一人ひとりなのだと気づかされた1日でした。
ノロさん、小山さん、ありがとうございました!
<参考リンク>
▼兵庫県立コウノトリの郷公園
http://www.stork.u-hyogo.ac.jp/
▼豊岡市立コウノトリ文化館
http://kounotori.org/bunkakan/
【取材:松下 裕司(工学研究科 博士前期課程2年)、村上 美詞(地域保健学域 教育福祉学類 4年)、仲田 くるみ(広報課)】※所属等は取材当時
【取材日:2016年11月15日】