5月18日は「国際植物の日」って、みなさんご存知でしたか?
2012年にヨーロッパでスタートした“世界のみんなで植物の大切さを考える”この日は、趣旨に賛同した世界各国でイベントが開催され、本学でも毎年この日にあわせて、植物について学ぶイベントや取組みが行われてきました。担当教員の山口夕准教授(生命環境科学域)より、今年のイベントレポートが届きました!

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5月21日(土)、中百舌鳥キャンパス内の植物工場研究センターにて小学生を対象とした公開イベント「植を探る―植物の不思議を調べてみよう―」が行われました。このイベントは5月18日の「国際植物の日」にあわせて、植物を使った実験・体験を行い、私たちの生活を支えている植物に興味を持ってもらうことを目的に、毎年開催しています。
今年は小学校3年生以上の22名とその保護者・兄弟の方にご参加いただき、3つのプログラムを体験していただきました。

<身近な植物の顕微鏡観察>
薄くはがした玉ねぎの皮や水草のオオカナダモを顕微鏡で観察しました。タマネギの皮では染色液を使って核を、オオカナダモでは葉緑体を見ました。学生のサポートを受けながら試料を作製し、顕微鏡を調節しながら、時間いっぱいまで植物のミクロの世界を体験していました。もう少し時間が長かったら良かったね!

身近な植物の顕微鏡観察の様子  身近な植物の顕微鏡観察の様子


<ムラサキキャベツの色を使った実験>

紫キャベツから色のもとであるアントシアニンを抽出して、溶液の性質(pH)によって様々な色に変化することを体験しました。こちらで用意したpHの異なる溶液に加えて、レモン水やせっけん水なども使って、どんな色に変化するのかドキドキしながら見つめていました。最後は、アントシアニンを浸み込ませたろ紙に、いろんな液で絵を描きました。思ったように描けたかな?

ムラサキキャベツの色を使った実験の様子  ムラサキキャベツの色を使った実験の様子


<植物工場見学、レタス試食>

なかなか見ることのない工場内部の様子に、みなさん興味津々で見学窓を覗き込んでいました。大きな植物工場では、ピンクと青の光が怪しげに…。運よく定植作業もみることができました。小さな植物工場では、より間近に野菜が元気に育っている様子をみることができました。その後室内に移動し、植物工場産レタスと大阪府立大学の教育研究フィールドで栽培されたプチトマトとレッドオニオンを使ったサラダを試食しました。

植物工場見学の様子  試食の様子

今回の体験イベントを通して、植物科学の面白さが伝わっているといいなぁ!

イベントの様子 イベントの様子 イベントの様子

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0521_4植物を見て、調べて、食べて、ボリュームたっぷりの1日。身近な植物への好奇心がすくすく育った一日だったのではないでしょうか。
山口先生、レポートありがとうございました!

<参考:2015年度イベントの様子はこちら>
「植を探る―植物の不思議を調べてみよう―」

 

【報告:山口 夕 准教授(生命環境科学域)】
【取材:仲田 くるみ(広報課)】
【取材日:2016年5月21日】