2018年9月に立ち上がったばかりの児童ボランティア系サークル「Re;bozu(リボーズ)」。

リーダーの倉 将慎(くら しょうま)さん(工学域 電気電子系学類 3年)とメンバーの本江 萌里絵(ほんごう もりえ)さん(地域保健学域 教育福祉学類 1年)に活動内容や今後の目標などについて、お話しをお伺いしました。

まだまだスタートアップ段階のRe;bozu、府大の中で新しい事を成し遂げようとする学生団体のご紹介です。

倉さん 写真

ー【Re;bozu】ってどんな団体ですか?

 大学3回生の5月、そろそろ就職活動の事、将来の事を考える季節に何をしても満たされない・夢がなくて毎日がつまらない事に気付きました。

何故、やりたい事がないのか…。実は僕だけではなく、周りの友達もそうだと知るのは後の事なのですが、小学校から中学・高校・大学とまるで決められたレールの上を走る「教育」に問題があるのではと考えたんです。

僕は府大で半導体の勉強をしているのですが、たまたま数学が得意で偏差値に見合っていたから入学しただけで、将来その道に進もうとは思っていません。そもそも僕には将来の事・やりたい事を考える事がなかったんです。

そこで、「子どもたちには夢を持ってほしい」「学業だけでなく経験を与えられる場をつくりたい」そんな思いで、夢や希望を持った昔の時代の子どもたち(坊主=bozu)に戻れる(Re;)環境を提供する団体、【Re;bozu】を立ち上げました。今はメンバーが7人。男性4人・女性3人です。

 

ーなぜRe;bozuに参加したのですか?

本江さん 写真

本江 2018年の4月、それまで在席していた薬学系の大学を辞め、再受験をして府大の地域保健学域 教育福祉学類に入学しました。

薬学系の大学に入ったものの、塾講師のアルバイト経験やお気に入りの小説の影響もあり、再受験を決意したんです。私自身も将来の事を改めて考えたタイミングがこの再受験の時でした。

将来は児童福祉の方面に進みたいと思い、今はRe;bozuで経験値を増やしています。

 

ーRe;bozuの活動を教えて下さい

 最初は京都で児童向け科学イベントのお手伝いからスタートしました。お手伝いをする事でイベントに来て下さる子供たちや親御さんに顔を覚えてもらい、コミュニケーションを増やしていきました。

僕たちもやっとメンバーが揃ったところで、科学イベントに来てくださっている子どもたち・親御さんにRe;bozu主体の初イベント「Re;bozu子どもキャンプ」を企画して案内。そして明日(取材日翌日、2018/12/22)がキャンプ初日となります!

他にも、子ども達と動物園に行くイベントや、京都で得た経験を生かして学童での科学イベントなどを計画中です。月に2回はこのようなイベントを行っていく予定で活動しています。

子どもキャンプのポスター

 

ー明日のキャンプでは何をするのですか?

本江 京都府京田辺市にある「竜王こどもの王国」で1泊2日のキャンプをします。

初日はキャンプ場に向かい、飯盒炊飯(はんごうすいはん)とカレー作り。その後キャンプファイヤーをして星を見て1日目が終わります。

2日目はクラフトキーホルダー作りと自然散策をして終了という予定です。

後日送られてきたキャンプ当日の様子

 

 最初は親御さんの信頼を得る事が本当に大変でした。子どもを預ける相手が見ず知らずの大学生では誰だって心配しますよね(笑)

科学イベントに足繁く通い、親御さんと子どもたちの将来について語り、さらに万が一事故が起きた時の対応など…やっとの思いで「Re;bozu子どもキャンプ」に漕ぎ着けました。明日は期待と不安で胸が一杯ですね。

 

ーまだ立ち上がって3ヶ月程ですが、どのような団体にしていきたいですか?

 僕たちみたいな組織って少なくとも堺にはないんですよね。キャンプ場が独自にイベントをやっていたりはしますが、なぜかって言うとお金にならないからかなと思います。

子どもの幸せって「新しい人との出会い」×「経験」で表すことができると思うんです。なので、SNSなども使い外部から新しいメンバーをどんどん入れようと考えています。(今回のキャンプでも外部の方が来て下さります)

本江 今までは塾の講師として勉強の面でしか子ども達と関わっていませんでしたが、Re;bozuで遊びを通じて子ども達と関わる事がとても楽しいです。

私達はとても身近で、お互いに刺激し合える関係なんです。ちょっと先の未来の自分と重ねられるお兄さんお姉さんでありたいし、自分達の頑張っている姿も悩んでいる姿も正直に見せられる。そんな関係を作っていける組織でありたいと思います。

 あ、ごめんなさい!もう1個(笑)

もうすぐ冬休みですけど、子どもが家に居る事で自身の休息がなくなり、息が詰まる親御さん達もいるみたいなんです。僕たちは子供達に経験を与えて、親御さんには余裕を与えられるような社会の一員になれたらいいなと思っています。

<取材を終えて>
どんな団体も立ち上がりは本当に苦労するものですね。

今の活動予定をレギュラー化するのはとても大変だと思いますが、彼らはそんな苦労も楽しんでいるように見えました。

子ども達に多くの「出会い」と「経験」を提供する団体Re;bozu。メンバーはまだまだ募集中との事です。「興味がある」「話をしてみたい」など御座いましたら下記までお願いします。

Mail:rebozu.project@gmail.com
LINE@:wvf9171t
Twitter:@bozu_re
Facebook:https://www.facebook.com/rebozu.jp/

【取材日:2018年12月21日】※所属・学年は取材当時