日本代表合宿参加権をかけたロングレース時の写真

今回は本学漕艇部OBで、現在実業団で活躍している駒井 宏昭さんにお話を伺いました。

*プロフィール
駒井 宏昭(こまい ひろあき)
2016年 工学域電気電子系学類 卒業
2016年 中部電力株式会社 入社

―大学ではどのような学問をされていましたか?
1年生~3年生では、幅広く理系学問を学びました。中でも、物理学実験の授業は、大学にあるエッセンスを最大限活用し、非常に楽しくかつ学びのあるものでした。4年生のゼミでは、主に微分方程式について履修をしました。部活動であまり時間がない中、担当教授の方に全力でサポートしていただいたので、何とか卒業研究発表も終えることができました。担当教授の方には非常に感謝しております。

岐阜県川辺町での練習の様子の写真

―ボートを始めたきっかけは?
もともと水に関係するスポーツで身体を鍛えたいと思っていたところ、偶然勧誘されたボートの試乗会に参加し、その魅力に惹かれたからです。

―漕艇部での活動はどのようなものでしたか?学業との両立はどうしましたか?
ほぼ毎日部活動があり、部員一同切磋琢磨しながら練習に励んでいました。思い出深いことと言えば、早朝の乗艇練習です。部員一同合宿所に宿泊し、翌日早朝4時半起床で約1時間半~2時間の練習後、登校し授業を受けておりました。当時は非常に辛いと感じるときもありましたが、今思えばやりたいことを全部できていたので、本当に有意義な時間でした。

―現在はどのようなお仕事をされていますか?お仕事内容を教えてください。
現在の業務内容は、中部電力エリアの高圧お客様の申込(主に再生可能エネルギー)に関する申込受付等になります。また、業務委託している関連会社の方々への教育等も行っております。一言では言いきれませんが、やりがいのある業務をさせていただいております。

2017年全日本社会人選手権大会準決勝レース時の写真

2017年全日本社会人選手権大会準決勝レース

―大学で学んだことで社会人になって役立っていることがあれば、お聞かせください。
長いようで短い4年間の大学生活、漕艇部での活動を通して重要なことを学びました。それは、「諦めず努力すれば、必ず成長する」ということです。「努力すれば必ず結果は出る」という謳い文句をよく耳にします。しかしながら、私はそうは思いません。なぜなら、努力をしても結果が出ないほうが多いと考えるからです。しかしながら、その現実に対し、悲観する必要はないとも思っております。上述した通り、努力すれば必ず成長しているからです。
勉強やスポーツ以外にも同様のことが言えます。社会人になっても上手くいかないことの連続です。いかなる状況でもポジティブに捉えることができる力を大学時代に習得できたので、社会人になった今も非常に役立っています。

関西選手権準優勝時の写真

関西選手権準優勝時の写真(大学4年生)

―漕艇部の後輩と現在でも交流はありますか?
漕艇部の後輩との交流はあります。弊社漕艇部は毎週末、基本的には岐阜県川辺町にある川辺漕艇場にて水上練習を実施しています。後輩たちは、インカレ前合宿等で当合宿所を訪れます。その際、合同練習をしたり一緒に晩御飯を食べたりし、交流をさせていただいています。

―今後の目標や夢をお聞かせください。
夢はボート競技でオリンピックに出場することです。簡単なことではないし、相当の覚悟が必要であることは理解しています。どんな結果になろうとも、自分の夢に向かって努力し続ける。その成長の先に自分が追い求めている夢の実現があると信じて。

―現在、進路を考えている受験生にアドバイスをお願いします。
とにかく自分のやりたいことにまっすぐ向き合って、全力で頑張ってください!周りの友人知人からの評判は全く気にする必要はありません。自分が納得した道を突き進めば、後悔をしない幸福な未来が待っていると思います。共に頑張りましょう!

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【寄稿日:2018年12月19日】※所属は寄稿当時