I-siteなんば「まちライブラリー@大阪府立大学」で2015年2月20日(金)に開催された第15回アカデミックカフェ。カタリストに本学の理事・副学長の辻洋先生をお迎えしました。

経営情報システムが専門でいらっしゃる先生の講義は「身近な世界におけるコンピュータサイエンス」。私たちが生活するあらゆる場面においてコンピュータがどのように使われているか、お話しいただきました。

日常的な問題例として先生から提示されたのは「新聞の売り子さんが、損をせずに利益を得るための最適発注数は?」「新店舗の開店に向け、3日の間で何をどのような順序で行わなければならないか。きっちり管理するためにはどのようにオペレーションすべきか?」など。講義のテーマについて理解を深めるために、これら問題に対して、先生と一緒に答えを考えることから始まりました。
このような物事を達成するための最適化には、ちょっとした数学を用いてコンピュータが人の判断を支援しているのだと先生はお話されました。もっともコンピュータを使用する人間のアイデアこそが大切でもあります。

先生はシステム的発想として多面的に考察する上で、自分の扱う問題における根本を探り、目先にとらわれないで長い目で見ること。現実にある問題を定義し、解こうとすることの重要性を説かれました。これら先生のお話を受け、私たちも目の前の課題に対し、自ら物を考え、努力することが大切であると感じました。

 

▼辻先生にご紹介いただいた本
●経営情報処理のための知識情報処理技術(辻洋、大川剛直 著)
●横断型科学技術とサービスイノベーション(小坂満隆、舩橋誠壽 編)
●ザ・ゴール―企業の究極の目的とは何か(エリヤフ・ゴールドラット 著)
●Management information System And Its applications(竹安 数博、辻洋 編著)

【取材日:2015年2月20日】※所属は取材当時