看護師試験合格
平成25年度卒業
原 歩唯 さん
私は、学生時代の10ヶ月間に及ぶ看護学実習を通じて、今の職場を選びました。実習中、たくさんの患者さんや看護師さんに出会い、実習をともにがんばる仲間の姿や先生方の言葉を受けて、どんな看護師になりたいか、自分の強みを活かせる職場はどこか、思案することができました。思案の結果、その方のペースや特性を大切にしながら生活を支援していけるような看護師になりたいと思い、精神科の看護師を志しました。
私は現在、東京都立松沢病院の内科病棟で3年目を迎えました。そこでは、精神疾患を長年患いながら、身体的な病気も背負っている方を対象に看護を提供しています。身体面、精神面の両方をサポートしていかなくてはならないので、勉強する分野が広く大変ですが、看護学生時代に講義や実習で培った、学ぶ姿勢や学ぶ習慣を原動力に、日々励むことができています。また、現在の職場では、病期がターミナル期の方も多く、看取りをすることも少なくないのですが、労いの気持ちをもってケアを提供し、人の人生の最期に看護師として立ち会えることにやりがいと誇りを感じながら仕事ができています。
大阪府立大学での日々の学生生活や看護学実習は楽しいことも多くありましたが、一人では乗り越えられない大変な難所もたくさんありました。周囲の人とのつながりや仲間の有難さを感じることができる4年間であったと思います。現在も職場の同僚とのつながりや、苦労をともにした学生時代の仲間との交流を大切にし、周囲のサポートを得ながら充実した日々を過ごしています。
助産師試験合格
平成25年度卒業
滝原 彩花 さん
私は今、社会医療法人生長会府中病院の産科病棟で3年目の助産師として働いています。病院では、分娩や外来での妊婦検診、産後のママやベビーのケアを毎日楽しくさせてもらっています。思い返すと、実習で緊張しながら産婦さんを受け持たせていただいたことや、夜遅くまで学校に残り、分娩介助の練習をしたことが懐かしいです。大学で学んだ一つ一つの講義や演習、実習は助産師としての基礎となる大切なことを学ぶ時間でした。今でも、私たちを支えてくれた先生方、指導者さん、受け持たせていただいた産婦さんたちの顔がよく浮かびます。周産期の現場は、嬉しいこともたくさんありますが、それと同時に悲しいこともあります。その人や家族にとっての人生の大切な出来事に関わらせていただく職種として、精一杯ケアをできるよう日々努力を重ねていかなければなりません。大学では、その基盤となる、知識、技術、態度、諦めない心を学びました。周産期の生理やケアについて教科書で学び、実習で応用することで身についていることを実感できましたし、助産を学ぶ者としての誠実な心や、最期まで諦めない大切さを身につけることができたと思います。
また、大阪府立大学を卒業してから2年がたちましたが、今でも大学時代の友人と連絡を取り合い、お互いの仕事の話をしたり、大学時代の思い出話をしたり、切磋琢磨しあえる仲間がいることを嬉しく思っています。きっと何年たっても学生時代の思い出は残り、振り返った時に自分を勇気づける原点になることでしょう。助産師として、人として、ぬくもりのある看護を提供できるようこれからも日々頑張りたいと思います。
保健師試験合格
平成25年度卒業
村上 かえで さん
私は今、堺市南保健センターで保健師として働いています。看護学部に入学した当初は、特に保健師を目指していた訳ではなく、ただ「人の役に立てる仕事ができればいいな」と漠然と考えていました。大学に入ってから様々な授業がありますが、保健師活動の実践を取り入れた地域看護学の授業を受け、「私はこんな仕事がしたい!」と思うようになりました。これが保健師を目指し始めたきっかけです。地域看護学の実習では新生児訪問や高齢者訪問、乳幼児健診に参加し、保健師の実際の活動を直接見て学ぶことができました。指導者の方を含め、保健師のみなさんが楽しそうに仕事をしていたことが印象的で、保健師になりたい気持ちはより強くなりました。
本格的に保健師を目指し始めてからは、保健師として就職する上で必要な公務員採用試験の勉強をしなければならないことが大きな壁となりました。多くの友人が看護師の国家試験勉強をしている中で、時には焦りを感じることもありました。しかし、そのような困難も、同じ保健師を志望する友人と励まし合うことで乗り越えることができました。また、先生方より、履歴書の書き方や面接試験の練習等、手厚いサポートを受けることができました。ボランティア活動では住民の方とじっくり話をした経験から、地域の健康課題を見出す力がつきました。それが保健師として活躍するうえでの自信につながっています。
保健師は、乳幼児から高齢の方まで幅広い年齢層の方の健康を維持・増進する役割があります。関わる方の数だけより多くの知識が必要とされ、大変だと感じることもありますが、多くの人に出会えることが、保健師という仕事の最大の魅力でもあると感じています。これからも、地域の方々の健康を支える頼れる保健師になれるよう、日々努力していきたいです。