プロフィール |
私は、2019年3月に大阪府立大学(以降、府大) 地域保健学域 看護学類を卒業しました。
府大では看護だけでなく、教職に関する科目を履修し、看護師と養護教諭一種の免許を取得後、府大と同法人の「大阪府立大学工業高等専門学校(以降、府大高専)」で養護教諭(保健室の先生)として勤務しています。
府大高専保健室では、日々のケガや体調不良の対応、心身に関する相談や、セクシュアリティ教育などに関わっています。
――府大で培ったもの
私は卒業後、医療現場ではなく、学校現場で働き始めましたが、府大生活の中で1番強く影響を受けたのは、病棟での看護実習のように思います。
中でも、先生や現場の看護師さんが「患者さんの人生の中で入院というのは、ほんの一部でしかない。その後の生活を見据えた看護を」とおっしゃっていたのは、保健室にも通じるものがあると感じ、いまも意識をしています。
学校生活の中で、学生の皆さんが直接保健室と関わるのは、おそらくほんの一部です。
「人生の中で」と考えると、勉強や仕事、友人と遊ぶ時間に比べてとても短いです。
その短い時間の中で、生活の基盤となる「健康」のために、養護教諭はどんな関わりができるのか。学生の皆さんの今の状況だけでなく、その先を見据えた関わりができるよう、府大での学びを軸に、実践と勉強の毎日を過ごしています。
――受験生の皆さんへ!
府大高専や大阪公立大学は、皆さんがアンテナを張っていれば、様々な出会いを経験できる場所だと思います。
学問との出会い、仲間との出会い、先生との出会い、どの出会いも皆さんの今後の生活をきっと豊かにしてくれるでしょう。そんな高専生活、大学生活をめざして、体調管理に注意しながら日々の勉強を頑張ってください。
皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
職員からのコメント |
大阪府立大学工業高等専門学校 総務課 田中 翔吾
府大高専の養護教諭は、15歳の青年から20歳を超える成人までの幅広い学生の体と心の健康を守ってもらっています。
男子学生の多い学校ですが、高橋先生に1年生の女子学生、男子学生両方を対象に「セクシュアリティ教育」などを開催していただき、男女の相互理解に尽力いただいております。
また本校独自の取り組みとして、「私達を取り巻く環境において、個々人が理不尽でない関係性を積極的に保つ」というものがあり、これを「ふらっと高専」と呼んでいます。
このように養護教諭だけでなく、カウンセラーや教職員が一丸となり学生の心身をサポートしており、学生さんにとって大変心強い味方であると感じています。
【関連情報】
【寄稿:2022年2月18日】※所属は寄稿当時。