6月18日、羽曳野キャンパスで「公衆衛生看護学Ⅱ」の第14・15回の授業が行われました。
- 地域住民の健康状態を理解する
- 地域住民のニーズアセスメントを行う
- 地域住民にあった健康教育の内容を考える
- 地域住民に対し健康教育を実施し評価する
という授業目標の中の、1・2が今回の目的です。今回はNPO法人羽曳が丘E&L・ゆうゆうクラブを支える会所属の住民の方々にご協力いただき、 地域保健学域 看護学類 3年生の学生たちがインタビューや身体計測を行います。学生・住民の方々ともに9つのグループに分かれて授業スタート。
身体面・社会面・心理面・その他(住環境など)という項目に沿って事前に考えておいた質問を、お一人お一人に聞いていきます。最初は学生たちも緊 張気味でしたが、会話を重ねるにつれて、「お酒は何本飲まれますか?」「どなたかと一緒に住んでいますか?」など活発な質問が飛んでいました。
インタビューが一通り終了した後は、血圧・腹囲・体組成・足指力などの身体測定を行います。足指力の測定では、10代並みの記録をマークする方が続出。なかなか測ることのない数値だけに、住民の方々も新鮮に感じてくださったようでした。
最後に、各グループで住民の方々から学生たちに、授業のフィードバックが行われました。ご自身の人生経験を交えたお話に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。
この後、学生たちだけで住民の方々から伺ったお話をもとに、生活の特徴や健康に対する思い、健康上の課題等についてまとめた後に、授業目標3・4へと進んでいきます。最終的には、今回インタビューした住民の方々の実態に合わせた健康教育を学生たちが実施します。
この授業は、保健師の選択科目であり、保健師として必要な知識や技術を習得することを目的としています。大川聡子准教授は「まず色々な世代の人とコミュニケーションをとり、対象者の生活に着目する 視点を養って欲しい」と、学生たちの様子を見守っていました。こうした演習を通じて、乳幼児や妊婦から高齢者まで幅広い世代と関わり、地域で活躍する保健 師として活躍する基礎が出来ていくのだなぁと頼もしく感じた広報担当でした。
【取材:玉城 舞(広報課)】※所属は取材当時
【取材日:2015年6月18日】